2010年03月24日
米のエキス その2
その他、αGCという保湿成分も酒造メーカーが作っています。
グリセリンと糖がくっついた保湿成分で、お酒の化粧品への応用において、見つけ出された保湿成分。グリセリルグルコシドという名称で各種化粧品へ配合されています。
白鹿がグリセリンとでんぷんから発酵法で製造を行っています。
さらっとしていながら、浸透が高く、しっとり感を与えます。
なかなか特徴的な感触をもっていて、面白い成分だと思います。
さて、お米は様々な化粧品原料に使われますが、主には玄米を削って出る米糠を原料とするものが多いです。
白米はもみという繊維質で出来た殻の中に入っています。
もみも消化できれば良いのですが、残念ながら人間は消化できません。
籾殻を取り除くと玄米が出てきます。
そして、玄米は、発芽すると植物となる胚芽と発芽時の栄養分となる胚乳からなります。
玄米はそのまま食べると美味しくないので、通常は玄米を削って米ぬかを取り除く精米を行いますが、米ぬかには胚芽を30%含むためビタミンEやビタミンB、そして油分が多く含まれます。
とくに油分は米ぬかの重量のうち20%を占める成分。また、油分だけでなく、さまざまな有益なタンパク質も米ぬかに含まれます。
油が米ぬかに多く含まれているとはいえ、圧搾してもでんぷんに吸着されているので、油分を押し出すのは困難です。
そのため、米油は溶剤抽出が基本となります。
ヘキサンなどの溶剤により、米ぬかから油分を分離し米油を作りますが、この米油自体は酸化安定性がよく、揚げ物をしても「油酔い」しにくい油として認識されています。
また、小学校の給食では米油がメインに使われます。遺伝子改良を行わずに作られた植物から得られる油というのは、米油がまず第一候補となり、しかも国産ということで使用されます。
さて、この米ぬかですが、一つ困ったことがあります。
それは米ぬかに含まれる油を分解する酵素が活発に活動すること。
玄米で保存しているときはそれほどはありませんが、精米して白米から米ぬかを覗くと、すぐに米ぬかの自己分解が始まります。
酵素の分解を阻止できないと油は分解され、遊離脂肪酸が増え、食べると不味い、肌に塗ると刺激があるオイルへと変貌していきます。
そのため、米ぬかから米油を作る工場というのは、米ぬかが出る地域に建てられており、新鮮な米ぬかをすぐに処理する流れとなっています。
グリセリンと糖がくっついた保湿成分で、お酒の化粧品への応用において、見つけ出された保湿成分。グリセリルグルコシドという名称で各種化粧品へ配合されています。
白鹿がグリセリンとでんぷんから発酵法で製造を行っています。
さらっとしていながら、浸透が高く、しっとり感を与えます。
なかなか特徴的な感触をもっていて、面白い成分だと思います。
さて、お米は様々な化粧品原料に使われますが、主には玄米を削って出る米糠を原料とするものが多いです。
白米はもみという繊維質で出来た殻の中に入っています。
もみも消化できれば良いのですが、残念ながら人間は消化できません。
籾殻を取り除くと玄米が出てきます。
そして、玄米は、発芽すると植物となる胚芽と発芽時の栄養分となる胚乳からなります。
玄米はそのまま食べると美味しくないので、通常は玄米を削って米ぬかを取り除く精米を行いますが、米ぬかには胚芽を30%含むためビタミンEやビタミンB、そして油分が多く含まれます。
とくに油分は米ぬかの重量のうち20%を占める成分。また、油分だけでなく、さまざまな有益なタンパク質も米ぬかに含まれます。
油が米ぬかに多く含まれているとはいえ、圧搾してもでんぷんに吸着されているので、油分を押し出すのは困難です。
そのため、米油は溶剤抽出が基本となります。
ヘキサンなどの溶剤により、米ぬかから油分を分離し米油を作りますが、この米油自体は酸化安定性がよく、揚げ物をしても「油酔い」しにくい油として認識されています。
また、小学校の給食では米油がメインに使われます。遺伝子改良を行わずに作られた植物から得られる油というのは、米油がまず第一候補となり、しかも国産ということで使用されます。
さて、この米ぬかですが、一つ困ったことがあります。
それは米ぬかに含まれる油を分解する酵素が活発に活動すること。
玄米で保存しているときはそれほどはありませんが、精米して白米から米ぬかを覗くと、すぐに米ぬかの自己分解が始まります。
酵素の分解を阻止できないと油は分解され、遊離脂肪酸が増え、食べると不味い、肌に塗ると刺激があるオイルへと変貌していきます。
そのため、米ぬかから米油を作る工場というのは、米ぬかが出る地域に建てられており、新鮮な米ぬかをすぐに処理する流れとなっています。
shin_chanz at 00:01│Comments(0)│
│植物の知識