合成コラーゲンシコンエキス その2

2010年07月12日

シコンエキス

紫紺がテレビで取り上げられたということで、爆発的な人気のようです。

昔は山に行けば生えていて、それを紫色の染料として利用していました。

紫紺は紫(ムラサキ)の根っこから抽出したエキスのこと。

使用起源は実に古く、「紫は灰さすものぞ」と万葉集に載っているぐらいで、焼いて出来た灰を染料として用いました。

植物のエキスというのは、弱酸性側で抽出するものが多いのですが、こちらは弱アルカリ性でも抽出することが出来ます。

化粧品原料用のエキスとしては、水、エタノール、BG、プロピレングリコールで抽出したエキスが使用されています。

こちらのエキスはその名のとおり紫であるため、化粧水への配合量は制限されてしまいます。

染料であるため、高濃度で使用すると顔が紫に色の血色の悪い顔色へ染まってしまいます。

市販の化粧水に紫紺が配合されていれば、その色から大体の濃度がわかってしまいます。つまり、エキスを100倍や1000倍に薄めた水の色と化粧水の色を見比べれば、だいたいの濃度が類推できるというものです。

紫紺はどちらかというとメイク化粧品の色材として利用されることが多いです。
シルクパウダーに紫紺を染み込ませた紫色のパウダーなど。
これを自然派化粧品ではアイシャドウなどに利用しています。

紫自体は絶滅種に指定されているような植物なので、増やすのが難しく、バイオテクノロジーを用いて、有効成分を作る植物の細胞だけを培養することで、メイク用の色材を確保しています。

ただ、天然物であるゆえに日光に弱く、退色が早いというデメリットがあります。

また、紫紺エキスは抗炎症効果が期待できる半面、アレルギーも報告されるような一面もあり、全面的に安全なエキスというわけではありません。

しかし、紫色の石鹸など、透明石鹸に付加価値を与えるので、石鹸を手作りされている方には面白いエキスだと思います。

shin_chanz at 00:00│Comments(3) 植物エキス 

この記事へのコメント

1. Posted by えにぃ   2010年07月24日 04:36
しんちゃんさん、こんにちは


友人なんですが流行りのシコンを大量に買ってしまい、熱湯抽出エキスそのままを顔につける予定らしいのです。

シコン15gに水300mg煮出した物なのですが、

煮出したものを、100mlの化粧水ならシコンエキス5mLがいいのか、
それともそのまま煮出した物をお肌に付けても大丈夫なのでしょうか?
2. Posted by しんちゃん   2010年07月24日 11:14
えにぃさん、こんにちは

そのエキス濃度でしたら、100mlの化粧水に対してエキスを10ml配合されたら良いと思います。
さすがにそのままの濃度でしたら濃すぎて肌が負ける可能性があるかと。
3. Posted by えにぃ   2010年07月24日 14:10
しんちゃんさん、こんにちは

早速ありがとうございます。
という事はこれはかなりエキス多過ぎですよね。

熱湯抽出エキスはたしか腐りやすいと聞きました。

ネット上ではこのレシピが定番になっているみたいなのですがお肌の弱い方には気をつけて欲しいですね。
ありがとうございました。

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