動物を傷めない動物原料食品ロスと大阪の事件

2010年08月11日

動物を傷めない動物原料 その2

プラセンタは牛の場合、中絶して取り出しますが、豚の場合は違います。

豚のプラセンタは、出産した豚の胎盤を集めて抽出します。

ここが牛と豚とは大きな違いです。
牛はわざわざ妊娠させて取り出しますが、豚は出産して出てくる胎盤を集めます。
胎盤自体は産業廃棄物となるだけですので、それが売れるとなると養豚業者も喜んでいると思います。

ただ、プラセンタエキスは、高額なものが多いのですがそれには抽出に手間がかかりすぎるという問題があります。

プラセンタ自体は医薬品になるため、医薬品工場で抽出するため、その分コストがかかります。

胎盤をなんども洗浄して、血管などの付着物を取り除いた後、抽出を行いますが、注意深く抽出しないと有効成分であるタンパク質を抽出できません。

抽出した成分からどうでもいい成分と肌に良い成分を分けるため、コストがかかります。

そのため、プラセンタエキスは高額に成らざるを得ません。
しかも宮崎の口蹄疫のように突然わけのわからない病気が流行する危険性があるため、出産した胎盤をすぐに使うわけにはいかず、冷凍して3ヶ月ほど保管し、リスク管理を行います。
動物原料を扱うための必要な処置ですが、医薬品としても使われる分、ロット管理から農場管理までしなければならず、胎盤の入手コストが高いというより管理コストが高くついてしまうのがプラセンタエキスの宿命です。

管理される分、病気にかかった豚は排除されるため、安全に使いこなすことができます。

プラセンタは日本でも人気ですが、海外の方が日本以上に人気のあるアイテムのようです。

shin_chanz at 00:01│Comments(0) 化粧品原料 

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