動物を傷めない動物原料 その2物質の循環

2010年08月13日

食品ロスと大阪の事件

食品産業センターによると日本で食品として利用されている農産物は9100万トンで、このうち捨てられる分は食品産業から1100万トン、家庭から1100万あるようです。
2200万トンのうち、焼却処理分は1400万トンでリサイクル分は800万トン。

このリサイクル分のうち、まだ食べられる分はかなりの部分を占めているというのが実情のようです。

日本ではなじみがありませんが、アメリカでは賞味期限切れの商品を引き取って福祉施設に無償で届けるフードバンクが発達していて200万トン程度捌かれているようです。

アメリカは、映画にも良く描かれますが教会や福祉団体が失業者等に無料で食事を与えたりするので、余った食品を有効に使おうという意識が社会に根付いています。

日本の場合は、商慣習というものがあって、加工食品の場合、有効期限の1/3に達したところでメーカーからの出荷が停止されます。
12ヶ月の賞味期限があり、12月1日に賞味期限を迎えるものは4月1日にメーカーから出荷停止になります。
メーカーから卸へ出荷された後、この商品は8月1日には卸から小売店への出荷が停止されます。

つまり、賞味期限が長くても商習慣のため、メーカーや卸で廃棄する食品がとても多いのです。

安全を求めすぎという話もありますが、一方で食中毒は絶えず、保存料についてどう考えるかという問題もあります。
無添加志向が一般的ですが、保存料を使えば賞味期限を延ばせることにより食品ロスを減らすことが出来、廃棄分の無駄な金銭的な負担だけではなく、地球にも負担が少なくなると思います。

まだまだ、この点は科学的な視点だけではだめで、消費者の心理、経済成長など色々な要因もありますので、簡単には行かないと思います。

さて、この前あった大阪の幼い子供へのネグレスト事件は衝撃でした。
捨てる食品はたくさんあるのに、子供に食べさせる分がないとは。

なんというか、身内以外の死でここまで悲しかったのは初めてというぐらい。
色々思うことはありますが、それはここで書くような内容ではありません。

会社ではアジアの子供たちへワクチンを寄付するキャンペーンをやっていますが、もっと足元を見ないと・・、大変考えさせられる事件でした。
今回の事件を機に児童擁護施設など寄付先の多様化を進めていきたいと考えています。

継続的に支援が必要な子供たちへ援助することが、あの子達に対しての供養だと思います。

良い支援先があれば教えてください。
寄付できる金額が少ないので、特定の施設というより、施設を支援する団体などを対象にしたいと思います。
お金にクリーンで、運営が明確な団体へ寄付したいです。

shin_chanz at 00:01│Comments(4) プライベート 

この記事へのコメント

1. Posted by ニコ   2010年08月14日 14:01
『子どもの虐待防止ネットワーク』(通称、CAPNAキャプナ)というNPO法人団体をご存知ですか?

1995年に設立され、通報も含む電話相談を中心に、子どもの虐待防止につながる様々な活動をしている非営利団体です。

今回の事件が新聞に掲載されたさい、こちらの理事長である弁護士・岩城さんのコメントが載せられていました。
2. Posted by しんちゃん   2010年08月15日 08:25
ニコさん、こんにちは


こちらの団体については存じませんでしたが、調査してみたいと思います。
情報ありがとうございました。
3. Posted by 直接投資が最善   2010年08月25日 02:04
非営利団体は、寄付されたお金を訴訟問題(風評被害の恐れがあるのは速攻何でもかんでも訴訟し情報をコントロールしようとしています。)に費やしたりするところもあります。
例えば、日本ユニセフ・・・

あしなが募金も、結局在日民団?だかに横領されたりしたケースが発覚しています。

直接ご近所の養護施設へ寄付した方が一番確実です。マージン(所謂非営利団体運営費etc)もとられないので、100%子供達へお金が届きます。

4. Posted by しんちゃん   2010年08月27日 22:22
直接投資が最善さん、こんにちは

そうですね。マージンを抜かれるのは出来るだけ避けたいところで寄付先は色々検討したいと思っています。

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