食品ロスと大阪の事件開発中の日焼け止め。

2010年08月16日

物質の循環

食料品の廃棄について色々調べていると、パン工場や牛丼チェーン、その他多くの外食産業はかなりのリサイクルを行っています。
たとえばラスクが未だに流行っていますが、パンの耳は捨てられる運命にあります。
膨大な量のパンの耳が捨てられていますが、それは豚の餌となり、無駄にはされていません。とことん利用されています。

外食での食べ残しも同様に豚の餌になるようです。

外食の場合、食べ残しを家に持って帰って食べてしまうのが、無駄にしない最善策と思いますが、店側が後々のクレームを恐れてか、食べ残しを持って帰るというのは、難しいのが現実。

食料自給率が40%に下がったとかいうニュースを見かけましたが、生産量を増やすより無駄な廃棄や作りすぎを無くすのが上策でしょう。

加工食品の賞味期限間近のものを安く買いたいという人は多くいるのですから、メーカーや卸も焼却処分にせず、柔軟な対応を行っていただきたいと思います。

さて、循環社会という言葉がありますが、できるだけ地球に負担をかけないよう炭素を他の生物と共に循環させて生きていくのが今後、必要になるのでしょう。
日本は人口が減る一方ですが世界レベルでは増える一方。

炭素だけでなく、窒素やリンなどキーになる成分はリサイクルが必要となります。

数年前はリンが中国の輸出規制によって大幅に値上がりしましたが、今は不況のせいでかなり落ち着いています。

循環を考えるとリンはやっかいな元素。
窒素や炭素は一箇所に固定されず、生物から生物に渡り歩いて利用されていきます。
たとえば石鹸や合成洗剤も植物を原料に合成されますが、使用されると水中の微生物によって分解され、大気に戻り、その後植物に吸収されるという運命を辿ります。

しかし、リンの場合は厄介で、肥料として土壌に与えられてもせいぜい数十%の利用率で、土壌の金属と反応して不溶性で植物が利用できない形になって蓄積されていきます。

循環されるからこそ資源は再生されていつまでも使い続けることが可能ですが、リンだけは世界中の土壌に蓄積され、循環効率がかなり悪くなっています。

リンは生物にとってエネルギーを作り出す源の元素であるため必ず必要で、田畑からリンを回収するような植物が必要になるのかもしれません。

畑で同じ作物を作り続けると、土壌中の栄養分が無くなりやがて作物は育たなくなります。
そこで輪作といって大豆などのマメ科の作物を植えると、大豆と共存する細菌が空気中の窒素を固定して、土壌に養分を蓄えていきます。作物も育ち、土壌が回復するので輪作は農業にとって重要なのですが、リンについても土壌から回収して再利用できるような仕組みが必要かもしれません。


shin_chanz at 00:00│Comments(0) 化粧品原料 

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