2010年09月21日
界面活性剤は体内で分解される?
植物原料を使った界面活性剤の場合は、体内で分解されることも想像に難しくないと思います。
それでは合成系の界面活性剤の場合は?
様々な研究データがあるのですが、ねずみや犬だけでなく
人間を使ったデータも公表されています。
アメリカ軍が何の研究目的はわかりませんが、データを収集しています。
また、水資源が乏しく、下水を飲むしかない閉鎖的な町のデータ
(下水に含まれる洗剤を微量飲む必要がある)など、
様々なデータが収集されています。
アメリカ軍のデータでは、放射能を放出する炭素を利用して
界面活性剤を合成していて、どの臓器に放射能が分布していき、
排出するかを見ています。
その結果では腸や膀胱を通しての排出以外にも肺からの排出も結構あります。
つまり、合成界面活性剤は飲み込んでも大部分は便として排出されますが、
体内に入ったものは、尿として、そして分解された上で呼気ガスからも排出されます。
臓器への蓄積性があるかといえば、実際にはありません。
油に溶け易い界面活性剤が、脂肪組織に蓄えられるということはなく、
体内で分解・排出されます。
それは、界面活性剤の油に溶ける部分は植物油を原料にしていることが多く、
体内でも分解する回路が備わっているからです。
また、シャンプーに良く使われる硫酸エステル系の界面活性剤になると、
皮膚浸透性は乳化剤に比べて、悪くなります。タンパク質へくっつく性質があり、
皮膚表面のタンパク質へ結合するため、皮膚内への浸透が進まないためです。
飲み薬にも硫酸エステル系界面活性剤は使われますが、
腸からの吸収はほとんどなく、腸のタンパク質と結合して、
そのまま排出されていきます。
意外と蓄積せず分解されたり、排出されるのは植物起源の炭素骨格を持っているからです。
ただ、ここに塩素やフッ素のようはハロゲン元素が入ってくると、
大きく様変わりして脂肪組織に蓄積されるだけでなく、様々な問題を引き起こします。
近年では液晶テレビ製造に使われるフッ素系界面活性剤が、
アメリカの国立公園の野生動物から検出され、この界面活性剤の製造が
世界的に禁止もしくは自粛されはじめています。
化粧品では使われないものの、産業用として使われるものがあり、
それがどういうわけか野生動物の体内で濃縮されていたので、問題となりました。
基本的にこのような界面活性剤は化粧品に使われることは無いので、
ヒトには問題ないと思います。
なお、フッ素系界面活性剤の奥深さは、人工血液にもなるところで、
他の界面活性剤では絶対に人工血液にはなりませんが、
血液の代替品にもなるという点は評価に値すると思います。
それでは合成系の界面活性剤の場合は?
様々な研究データがあるのですが、ねずみや犬だけでなく
人間を使ったデータも公表されています。
アメリカ軍が何の研究目的はわかりませんが、データを収集しています。
また、水資源が乏しく、下水を飲むしかない閉鎖的な町のデータ
(下水に含まれる洗剤を微量飲む必要がある)など、
様々なデータが収集されています。
アメリカ軍のデータでは、放射能を放出する炭素を利用して
界面活性剤を合成していて、どの臓器に放射能が分布していき、
排出するかを見ています。
その結果では腸や膀胱を通しての排出以外にも肺からの排出も結構あります。
つまり、合成界面活性剤は飲み込んでも大部分は便として排出されますが、
体内に入ったものは、尿として、そして分解された上で呼気ガスからも排出されます。
臓器への蓄積性があるかといえば、実際にはありません。
油に溶け易い界面活性剤が、脂肪組織に蓄えられるということはなく、
体内で分解・排出されます。
それは、界面活性剤の油に溶ける部分は植物油を原料にしていることが多く、
体内でも分解する回路が備わっているからです。
また、シャンプーに良く使われる硫酸エステル系の界面活性剤になると、
皮膚浸透性は乳化剤に比べて、悪くなります。タンパク質へくっつく性質があり、
皮膚表面のタンパク質へ結合するため、皮膚内への浸透が進まないためです。
飲み薬にも硫酸エステル系界面活性剤は使われますが、
腸からの吸収はほとんどなく、腸のタンパク質と結合して、
そのまま排出されていきます。
意外と蓄積せず分解されたり、排出されるのは植物起源の炭素骨格を持っているからです。
ただ、ここに塩素やフッ素のようはハロゲン元素が入ってくると、
大きく様変わりして脂肪組織に蓄積されるだけでなく、様々な問題を引き起こします。
近年では液晶テレビ製造に使われるフッ素系界面活性剤が、
アメリカの国立公園の野生動物から検出され、この界面活性剤の製造が
世界的に禁止もしくは自粛されはじめています。
化粧品では使われないものの、産業用として使われるものがあり、
それがどういうわけか野生動物の体内で濃縮されていたので、問題となりました。
基本的にこのような界面活性剤は化粧品に使われることは無いので、
ヒトには問題ないと思います。
なお、フッ素系界面活性剤の奥深さは、人工血液にもなるところで、
他の界面活性剤では絶対に人工血液にはなりませんが、
血液の代替品にもなるという点は評価に値すると思います。
shin_chanz at 00:01│Comments(5)│
│界面活性剤
この記事へのコメント
1. Posted by ゆか 2010年09月21日 15:02
ミネラルオイルについて質問させて下さいm(__)m
ミネラルオイルは、肌表面を保護する・精製度が高ければ油焼けを起こさないとの特性で、メイク下地に使えないかと思っているのですが、通気性がほぼ0との話をききました。
先日、ウォータープルーフは皮脂膜形成や排泄作用などには問題ないと教えて頂いたところですが、ミネラルオイルも同様なのでしょうか?
オイルの中でも一番の撥水性があり、通気性がほぼ0と言われると、良い印象を持てないでいます…
いつも質問ばかりで申し訳ないのですが、宜しくお願い致します↓↓
ミネラルオイルは、肌表面を保護する・精製度が高ければ油焼けを起こさないとの特性で、メイク下地に使えないかと思っているのですが、通気性がほぼ0との話をききました。
先日、ウォータープルーフは皮脂膜形成や排泄作用などには問題ないと教えて頂いたところですが、ミネラルオイルも同様なのでしょうか?
オイルの中でも一番の撥水性があり、通気性がほぼ0と言われると、良い印象を持てないでいます…
いつも質問ばかりで申し訳ないのですが、宜しくお願い致します↓↓
2. Posted by しんちゃん 2010年09月22日 07:39
ゆかさん、こんにちは
ミネラルオイルは分子の大きさによって様々なグレードに分かれています。
通気性が高いものがあれば、低いものもあるということで、一概に通気性がゼロとは言えません。
また、他のオイルが混ざることで、通気性は大幅に変わります。
通常はミネラルオイル以外にも混ざっていると思いますので、
それほど心配されることはないかと思います。
ミネラルオイルは分子の大きさによって様々なグレードに分かれています。
通気性が高いものがあれば、低いものもあるということで、一概に通気性がゼロとは言えません。
また、他のオイルが混ざることで、通気性は大幅に変わります。
通常はミネラルオイル以外にも混ざっていると思いますので、
それほど心配されることはないかと思います。
3. Posted by ゆか 2010年09月23日 18:16
お返事ありがとうございます↓↓
ミネラルオイルは1種類(?)ではないのですね!
宜しければ、そのグレードの判断の仕方を教えて頂けないでしょうか?
他のオイルと混ぜる、これなら下地以外に乾燥が酷い時等にも使えそうですね^^♪
良い方法を教えて頂きました。有り難うございます!
この場合、他のオイルをどの位の割合で混ぜれば、ミネラルオイルの保護・保湿性を損なう事なく通気性を良くする事ができるのでしょうか?
重ね重ねお聞きして、申し訳ありませんm(__)m
ミネラルオイルは1種類(?)ではないのですね!
宜しければ、そのグレードの判断の仕方を教えて頂けないでしょうか?
他のオイルと混ぜる、これなら下地以外に乾燥が酷い時等にも使えそうですね^^♪
良い方法を教えて頂きました。有り難うございます!
この場合、他のオイルをどの位の割合で混ぜれば、ミネラルオイルの保護・保湿性を損なう事なく通気性を良くする事ができるのでしょうか?
重ね重ねお聞きして、申し訳ありませんm(__)m
4. Posted by しんちゃん 2010年09月23日 21:59
ゆかさん、こんにちは
ミネラルオイルは表示名称が一種類しかありませんので、判断の区別は出来ません。
基本的に粘度が高ければ、分子も大きくなって肌もマイルドになるのですが、
これはミネラルオイルを何種類も触ってみないとわからないと思います。
なお、通気性に関しては他のオイルを2割程度混ぜることで問題ないと思います。
ミネラルオイルは表示名称が一種類しかありませんので、判断の区別は出来ません。
基本的に粘度が高ければ、分子も大きくなって肌もマイルドになるのですが、
これはミネラルオイルを何種類も触ってみないとわからないと思います。
なお、通気性に関しては他のオイルを2割程度混ぜることで問題ないと思います。
5. Posted by ゆか 2010年09月26日 08:44
お返事ありがとうございます↓↓
グレードを見分けるのは難しそうですね^^;
他のオイルを2割程度混ぜれば大丈夫なのですね、こちらの方法で使ってみたいと思います!
本当にありがとうございました!
グレードを見分けるのは難しそうですね^^;
他のオイルを2割程度混ぜれば大丈夫なのですね、こちらの方法で使ってみたいと思います!
本当にありがとうございました!