2011年01月11日
皮膚の抗菌
皮膚の抗菌については、わかっているようで、わかっていないことが多いです。
まず、研究者によって、皮膚1cm2当たりの菌の数というのは、100倍以上違うこともあります。具体的には1万個から100万個くらいまで違うこともあり、測定する季節や気温、皮膚の状態によって違うのでしょうが、大きな開きがあります。
皮膚の外部に対する菌バリアというのは、大きな部分ではセラミドが細胞間につまっていて、簡単に外から進入できない構造であるということが重要です。
肌に穴が開いていると、当然そこから様々な菌やウィルスが体内に侵入する可能性が高くなります。
特に火傷や傷口、冬場はあかぎれなど、皮膚のバリア層が無くなる状態では気をつける必要があります。
さて、皮膚にはいた方が良いと言われる常在菌ですが、一匹残らず皮膚から除去するよりある程度存在する必要性が昔から指摘されています。
ただ、昔から指摘されているのにも関わらず、どういう機序でバリアに寄与しているかは不明な点が多いです。
というのも細菌は、空気を好むものと好まないものの2種類に大別でき、常在菌もそれぞれの割合が、人によってばらばらとなっています。
たとえば腸内の場合、乳酸菌の存在が非常に重要ですが、皮膚の場合はそこまで重要な細菌は見つかっていません。
腸は、皮膚に比べても格段に様々な菌が入り乱れて棲息しており、かなり複雑な状態ですが、乳酸菌の割合が高ければ高いほど、健康にプラスになることがわかっています。
皮膚の場合は、乳酸菌ほど、健康によい菌はおらず、たとえば表皮ブドウ球菌は善玉菌として考えられないこともないのですが、この菌は抗生物質に耐性を持つと耐性型表皮ブドウ球菌になる可能性もあり、そうなると抵抗効力が弱いヒトはこの菌に体内へ侵入を許すと、命に関わることもあります。
こういう意味では、100%安全な乳酸菌のような存在は皮膚にはいないと考えても差支えないでしょう。
まず、研究者によって、皮膚1cm2当たりの菌の数というのは、100倍以上違うこともあります。具体的には1万個から100万個くらいまで違うこともあり、測定する季節や気温、皮膚の状態によって違うのでしょうが、大きな開きがあります。
皮膚の外部に対する菌バリアというのは、大きな部分ではセラミドが細胞間につまっていて、簡単に外から進入できない構造であるということが重要です。
肌に穴が開いていると、当然そこから様々な菌やウィルスが体内に侵入する可能性が高くなります。
特に火傷や傷口、冬場はあかぎれなど、皮膚のバリア層が無くなる状態では気をつける必要があります。
さて、皮膚にはいた方が良いと言われる常在菌ですが、一匹残らず皮膚から除去するよりある程度存在する必要性が昔から指摘されています。
ただ、昔から指摘されているのにも関わらず、どういう機序でバリアに寄与しているかは不明な点が多いです。
というのも細菌は、空気を好むものと好まないものの2種類に大別でき、常在菌もそれぞれの割合が、人によってばらばらとなっています。
たとえば腸内の場合、乳酸菌の存在が非常に重要ですが、皮膚の場合はそこまで重要な細菌は見つかっていません。
腸は、皮膚に比べても格段に様々な菌が入り乱れて棲息しており、かなり複雑な状態ですが、乳酸菌の割合が高ければ高いほど、健康にプラスになることがわかっています。
皮膚の場合は、乳酸菌ほど、健康によい菌はおらず、たとえば表皮ブドウ球菌は善玉菌として考えられないこともないのですが、この菌は抗生物質に耐性を持つと耐性型表皮ブドウ球菌になる可能性もあり、そうなると抵抗効力が弱いヒトはこの菌に体内へ侵入を許すと、命に関わることもあります。
こういう意味では、100%安全な乳酸菌のような存在は皮膚にはいないと考えても差支えないでしょう。
shin_chanz at 19:59│Comments(0)│
│細胞機能