メイク効果 その3枯渇する女性ホルモン その2

2011年04月14日

枯渇する女性ホルモン

女性ホルモン量は、男性はほぼ一生涯一定であるのに対して、女性は日々変動しています。
特に生理周期によって、卵胞期ではエストラジオールが10〜150pg/mlなのに、排卵期では50〜380、黄体期では30〜300とかなり変動しています。

これが落ち着くのは、閉経してから。
閉経後は男性とほぼ変わらない女性ホルモン量となります。

興味深いのは、女性の平均寿命が86才ぐらいまで延びているのに、閉経する年齢は大昔から50才前後とさほど変わらないこと。

女性は生まれたときに決まった数の卵を持ち、卵は自ら死んでどんどん減っていきます。
途中で増えることは無く、一定期間で減っていくため、閉経する年齢というのは一定しています。

昔は栄養状態が悪かったのに、今と変わらないということですから、遺伝子に刻み込まれたプログラムが正確に動いているのでしょう。

卵細胞が枯渇した先にあるのが、性ホルモンの分泌が大幅減少。
男性と変わらない量になってしまいます。

女性は生理周期でホルモン量が変わっていましたが、この環境が激変する出来事が体内で起こるわけです。

女性ホルモンは、細胞育成やコラーゲン合成など様々な部分で肌に関わっています。
それがどんどん減っていくわけですから、肌の萎縮が生じます。

皮脂も減り、細胞の生育が落ち始めるため、水分量が減っていき、肌が乾燥しやすくなります。
男性同様に肌理も荒くなり、さらにコラーゲン量が減っていくため、しわが一気に出現してきます。

女性ホルモンの影響は主に生殖器が受けますが、そのほか血管や汗腺、皮脂腺なども影響を受け、とくに顔の皮膚には女性ホルモンの受容体が多く存在するため、顔にその影響が現れやすくなります。

ただ、実感するのは、肌の萎縮より、ほてりやのぼせといった血管運動神経障害です。こちらの方が重大であるため、肌の変化に気がつくのは、ある程度環境が落ち着いてからです。

色々な対応策があります。
薬からサプリメントまで、多岐にわたっていますが、基本は女性ホルモンもしくは同じような効果を持つもの。
無くなった分を補うという考え方がメインとなります。

shin_chanz at 20:39│Comments(2) 細胞機能 

この記事へのコメント

1. Posted by にこ   2011年04月15日 19:07
事実と対策方法のバランスは
できれば後者の方を多めに書いていただけると嬉しいです(笑

妙齢の女性ほど、読むだけでむなし〜い気持ちになりますので。
2. Posted by しんちゃん   2011年04月17日 20:15
にこさん、こんにちは

ご意見どうもです。確かにバランスが大事ですね。

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