化粧品の水の問題 その2ストレスチェッカー

2011年04月03日

地震による影響

化粧品原料のうち、合成界面活性剤がかなり影響を受けているようです。

それは合成洗剤を作っている工場が茨城に集まっており、石油コンビナートに作られているため、今回の地震で地盤が液状化したことで工場にかなり被害が出ている模様です。

合成界面活性剤のうち、非イオン系界面活性剤というのは、天然アルコールと石油ガスを組み合わせて作ります。

石油を高熱で分解して、石油ガスにした後、酸化しエチレンオキサイドという原料を作るのですが、このエチレンオキサイドを作る石油コンビナートが地震で破壊されました。

エチレンオキサイドから合成界面活性剤を作るのは、比較的小規模な設備で可能ですが、エチレンオキサイドの製造は致死性のガスであるため、かなり高度な設備と大量の石油を扱う技術が必要で、日本でも製造できるメーカーが4、5社程度しかありません。

このうち東日本の設備が地震で破壊されて、エチレンオキサイドの製造量が一気に1/3にまで落ちています。

エチレンオキサイドは、合成界面活性剤の原料に使われるほか、飲料のボトルに使われるPET樹脂、ポリエステルやウレタンの原料にもなります。

今はミネラルウォーターの需要が急速に高まり、ただでさえPET樹脂が足りないのに、PET樹脂自体が作れなくなったという前代未聞の事態に陥っています。

また、地震に加えて、化学工場というのは、1年に1回工場を止めて、設備を点検することが法律で定められています。

つまり、今は地震を逃れた工場がなんとか頑張っていますが、これらの工場はもうすぐ法律に従って、物不足であるのにも関わらず順次工場を止めていく必要があり、余計原料調達に支障が出てきそうな雲行きになっています。

早く元に戻ることを願います。

shin_chanz at 21:18│Comments(0) 化粧品原料 

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