免疫抑制剤

アトピー治療にはステロイドが一般的ですが、「タクロリムス」という免疫抑制剤が使われることもあります。

元々は臓器移植の際の免疫抑制剤として開発されたもの。
それが、ステロイド療法での副作用が注目されていたアトピー治療に応用できないかと考えられ、使われはじめられました。

副作用はひりひり感や熱感がある程度。長期使用では、免疫抑制によるヘルペスや感染症の増加が懸念されますが、それほど問題にはならないようです。

免疫抑制といっても完全にゼロとすることは不可能で、暴走気味の免疫細胞を抑えて、細菌やウィルスへの浸入に対しては、免疫効果は継続して働くようです。

ただ、紫外線については、注意が必要で、免疫抑制による将来の皮膚がん増加が懸念されます。
がんは数十年後の話であるため、すぐに評価が定まらず、ただ免疫力を落とすことで、皮膚がんに対する免疫細胞の攻撃が減ることで、がん増加について懸念があるようです。

臓器移植につかう免疫抑制剤は他にもあり、シクロスポリンという飲み薬もアトピー治療に使われます。
ただ、こちらはかなり副作用が強く、ステロイド内服並みの副作用を覚悟しなければなりません。
そのため、塗り薬であるタクロリムスの方がステロイドの代わりに用いられることが多くなっています。

タクロリムスにより獲得免疫の暴走を抑えて、アトピー症状の軽減に導きます。
ステロイドにしろタクロリムスにしても免疫細胞の暴走を抑え症状を緩和するだけで、暴走の原因になっている根幹の部分を治療することはできません。

ただ、暴走を抑えないとアトピー性皮膚炎では合併症が起こり、深刻な状態になることもあるので、ある程度薬剤で症状緩和が必要となってきます。

Comments

1. Posted by たいこ   2011年06月20日 14:26

しんちゃん、こんにちは。海外から投稿すると、スパムとみなされて掲示板に書き込めず、ブログのほうに質問させて頂いてもいいでしょうか・・・？記事と関係なくってごめんなさい。

現在妊娠１２週目なのですが、妊娠線の予防について教えて頂けますでしょうか？

海外に住んでいます。双子妊娠中なので、お腹がとても大きくなりそうなのですが、まだ何もしていません。お医者様から「妊娠線は避けられないし、クリームっていろいろあるけど、効果は気休め程度なのよねぇ」と言われました。

雑誌などで見ると、妊娠線予防クリームっていろいろありそうなのですが・・・なんだか高いし、どういったものを選べばいいのかよく分かりません。やはり、専用のものを買ったほうがいいでしょうか、それとも、普通のクリームでもあんまり関係がないのでしょうか？もし、何かお勧めのものがありましたら、教えて頂けますでしょうか。よろしくおねがいいたします・・・

2. Posted by しんちゃん   2011年06月20日 23:07

たいこさん、こんにちは

ご不便をおかけして申し訳ございません。

妊娠腺というのは、皮膚の膨張にコラーゲン合成の速度が追いつかずにコラーゲン繊維が断裂して起こるものです。
妊娠を期にして起こる場合もありますが、成長期の子供や急に太ったときには同じような線がでます。
これを防ぐのはなかなか難しいのですが、コラーゲン合成を促進するしかないと思います。
ビタミンCかビタミンAとなりますが、ビタミンAは摂りすぎると問題なので、ビタミンC系の化粧品をお腹に塗っていただくのがよいですね。
普通の保湿クリームも妊娠腺予防として売られていますが、保湿剤では気休めに過ぎないと思います。

3. Posted by たいこ   2011年06月21日 00:32

お返事ありがとうございます。ビタミンｃということは、もし、プレミアムホワイトパウダーやディープホワイトパウダーで濃い目の化粧水を作ってお腹に塗ったとしたら、普通の保湿クリームよりも効果はありそうですか。あるいは、トゥヴェールさんの商品で、妊娠線にもお勧めのものってありますでしょうか？

4. Posted by しんちゃん   2011年06月21日 20:16

たいこさん、こんにちは

プレミアムホワイトパウダーなら普通の保湿クリームよりお勧めです。
ほかにはホワイトクリームでしょうか。
溶解する手間がご面倒でしたら、ホワイトクリームをお勧めします。
妊娠中はしみができやすくなりますし、どちらもシミ対策としてもお勧めです。

5. Posted by たいこ   2011年06月22日 01:40

プレミアムホワイトパウダーにします。ありがとうございました！