免疫抑制剤免疫を抑制すると・・ヘルペス

2011年06月21日

アトピーの合併症

アトピー性皮膚炎で重症になるとアトピー気道炎など、様々な部位で炎症が起こります。

このとき合併症で一番問題になるのが、目の疾患。
痒みで目をこっすたりするうちに、失明を起こす可能性があるのです。

アトピーの重症患者のうち10%を超える確立で白内障が合併症として現れます。
しかも、ステロイド剤を中止して、顔の湿疹が再燃したときに多く起こります。
顔の炎症を放置すると、目のレンズが濁る白内障の可能性があるほか、かゆみが思わぬ悲劇を生むことも。

目を掻いたり、顔を叩いたりすると、網膜に損傷を起こすことがあり、失明につながりやすい網膜はく離も問題になります。

これはアトピーの炎症が目で起こるというより、湿疹でかゆくてたまらないため、自らの機械的刺激により、合併症が引き起こされます。

大人なら頭で理解できますが、子供の場合、痒みが我慢できないこともあります。

ステロイド恐怖症が世間にはありますが、無理にステロイドをやめると、痒みの制御ができなくなり、目の視力低下や失明の可能性があることも注意が必要です。

とくに刺激に対して弱い組織は、壊れると回復が困難となるため、ステロイドや免疫抑制剤以外の治療法を検討する際には、十分合併症のリスクも念頭に置きながら進めないと取り返しのつかない事態になることもあります。

shin_chanz at 20:27│Comments(0) 病気 

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