汗の話 その1ブラジリアンブローアウト

2011年07月16日

汗の話 その2

臭いの原因となるアポクリン汗腺。
哺乳類の芳香腺が退化してできたもので、タンパク質が多いのが特徴です。
このタンパク質は分泌細胞由来のもので、汗は細胞がちぎれて分泌されます。

アポクリン腺は興奮によっても分泌される不思議な汗。
生理学的な意義は乏しいとされています。

ちなみに汗は半側発汗という面白い効果があります。
皮膚を圧迫すると汗が出にくくなるというもの。

舞妓さんや芸者さんが帯を胸高に結ぶことで上半身の汗を抑えることができます。
姿勢で汗の出方が変わり、体の片側を圧迫すると反対側の汗が抑えられます。
皮膚圧迫による反射のためにこのような半側発汗という現象が起こります。

また、汗は水を飲むとどっと出てきますが、これは血漿の塩分濃度によるため。
塩分濃度が薄くなると汗ができます。
しかし、血漿の塩分濃度を高めるようなものを飲むと汗は減っていきます。
何か飲んで体液が増えてもあくまで発汗量は、血漿の塩分濃度に左右されるという特徴があります。

ちなみに制汗剤にはミョウバンや塩化アルミニウムが使われます。
ミョウバンは硫酸アルミニウムカリウムというもので、天然のアルム石に含まれています。
天然志向の強い方はアルム石の制汗剤を使っておられると思いますが、汗管のタンパク質を凝固させて汗を止めます。
塩化アルミニウムも同じように汗管を凝固して汗を止めますが、それとは別に長期外用で汗を出す細胞自体の萎縮や細胞変性を引き起こす問題があります。
そのため、塩化アルミニウムは嫌われ、塩化ヒドロキシアルミニウムが制汗剤の主体となっています。
基本的に大手メーカーが作る制汗剤は塩化ヒドロキシアルミニウムがメインとなります。

shin_chanz at 20:55│Comments(0) 細胞機能 

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