汗の話 その2日焼け後のお手入れ その1

2011年07月19日

ブラジリアンブローアウト

黒人の縮毛や白人の猫毛を綺麗なストレートの髪へ変化させるということで、一躍ヒットした商品です。

いわゆる縮毛矯正なのですが、その力が極めて優れているため、アメリカの美容室では大ヒットしています。

パーマが多そうなアメリカでも綺麗なストレートというのは、憧れのようでハリウッドセレブもご愛用ということで、一躍地位を固めました。

ただ、この大ヒット商品ですが、かなりの問題が含まれていることが明らかにされ始めています。
それは、「ホルムアルデヒド」を高濃度で含有していること。

ホルムアルデヒドは、タンパク質への作用が極めて強く、タンパク質同士をくっつける力を持っています。

また、腐りやすい皮を日常生活での使用に耐えうる革への変化にはこのアルデヒドを使用します。

実に古い素材なのですが、化粧品への応用は人体に問題があるということで、控えられていました。

これがどういうわけか、その禁を破った企業がヘアストレート剤に使用し始めて、一気に広がったようです。
また、ホルムアルデヒドの問題は、かぶれを引き起こすだけではなく、がんを引き起こすこともあります。
鼻にたまり易いため、この鼻腔の細胞がホルムアルデヒドの作用を受けやすく、がん化の標的となります。

困るのが美容室の従業員。
客は数ヶ月に1回の頻度でストレート化すれば良いのですが、美容師は毎日ホルムアルデヒドに曝されるわけですから、健康にいいわけがありません。
将来がんになる可能性もあるし、そもそもホルムアルデヒドはシックハウスの原因物質。過敏な人はまず肌荒れだけではなく、頭痛や慢性的な健康障害に悩み続けることになります。

アメリカの隣国のカナダでは、ヘアストレート製品は危険ということで、警告を発した上で、商品の流通をストップしました。

ただ、アメリカのFDAの腰が何故か重く、まだまだ規制には至っていません。
しかし、美容師の労働環境を重くみた米国労働安全衛生局が美容師に警告を行ったり、労働環境の改善指針を出したりとちょっとした騒ぎになっています。

混乱に拍車をかけているのが、化粧品メーカーが本当はホルムアルデヒドを含有しているのに、してないとして、美容室に売っていたことで、美容室自体も困惑しているようです。

日本では、ストレート化剤の需要が少ないため、特に混乱はありませんが、オーストラリア、ドイツ、フランス、カナダといった国でもストレート化剤の回収が行われ、ちょっとした混乱状態にあるようです。




shin_chanz at 20:40│Comments(2) 化粧品 

この記事へのコメント

1. Posted by まり   2011年07月20日 14:19
こんにちは。。。

日本で流通している縮毛矯正剤にもホルムアルデヒドが含まれているという事でしょうか?
2. Posted by しんちゃん   2011年07月20日 22:03
まりさん、こんにちは

日本で流通しているものには含まれていません。
結構厳しく規制しているので、個人輸入以外ではホルムアルデヒドが入った製品は出回りません。
店頭で購入できるものや美容院で使われるものは大丈夫です。

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