汗とニオイ その1汗とニオイ その3

2011年09月01日

汗とニオイ その2

前回汗の質についてお話しましたが、今回は汗の種類からお話します。

汗には2つの種類があって、それぞれ違う汗腺から分泌されます。
前回お話した体温調節のための一般的な汗は、エクリン汗腺からの汗。
このエクリン汗腺は全身に存在しますが、頭部や胸部など、体の中でも重要な器官が集まる部分に特に集まっています。

ここから分泌される汗は、本来はさらさらとして水に近い無臭の液体なのに対して、ニオイが気になるのはもう一つの汗腺、アポクリン汗腺から分泌される汗。

アポクリン汗腺が特に多く集まるのは、ワキの下。
こう聞くだけでもにおってきそうですが、この汗こそワキガ臭の原因。

アポクリン汗腺は皮脂腺とつながっているので、そこからの汗には、タンパク質や脂肪、アンモニアなどを含んだドロッとした汗なんです。

それを肌の常在菌によって分解されると、ワキガ臭が発生するのです。

でも体の構造としてアポクリン汗腺は誰にでもあるもの。
におう人とにおわない人では何が違うのかといえば、まずその数。
アポクリン汗腺が多いということは、におう汗も多いということ。
よく言われることですが、耳垢がねっとりしている人ほど要注意です。

また、前回お話した一般的な汗と同じく、汗の質によってもにおいの強弱は変わります。

ちなみにこのアポクリン汗腺は、年齢によってその活動の度合いが変わるようで、思春期に急速に発達し始め、30〜50代で活発に機能してニオイも強くなりますが、50代以降は機能の衰えとともにニオイも弱まるそう。

このニオイはただの汗臭さとは異なる特別なものなので、ワキガ臭と呼ばれますが、最近では、今まで体臭とひとくくりにされていたニオイがいろんな名前をつけて呼ばれるようです。

今ではお馴染みの「加齢臭」をはじめ、疲れた時に漂うツンとしたアンモニア臭を「疲労臭」、発酵系のニオイの「メタボ臭」、間違ったダイエット中に発生しやすい、すっぱいニオイの「ダイエット臭」や、緊張しがちな人に多い加齢臭に似た「ストレス臭」など。

こう見ていくと、現代人がニオイに敏感であると同時に、ニオイは体表面だけのことでなく、体の中の健康状態を表すことがよくわかります。

次回は、体の内外からのニオイ対策についてご紹介しますね。


shin_chanz at 20:24│Comments(0) 美容愛好家 Mさん 

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