フケについて その2HALと体臭

2011年11月22日

化粧品の香り

スキンケア化粧品に香りをどこまでつけるかは、色々な企業が迷っています。

たとえば20代を対象とした調査では10年前なら25%ほどの人しか「香りあり」の化粧品を選ばなかったものが、最近の香りの良い効果が浸透してきたせいか、40%ほどの人が「香りあり」の化粧品を選ぶようになっています。

しかし、約半数の人は香りがある化粧品を意識的に避けています。
香料について肌にとっては良くないとネガティブに捕らえる方が多いのでしょうか。

もちろんそれ以外にも自分がつけている香水との相性もありますし、香りはない方が消費者は選択しやすいのかもしれません。

ただ、企業側から見れば、香りをつけた化粧品は、明らかにリピート率が高まるという効果があります。
化粧品の香りを気に入れば、継続的に購入してもらえる確立が高くなるのです。

また、スキンケア化粧品で、頭が痛いのは原料臭です。特にエキスは臭気が強く、植物エキスを高配合すると、どうしても基材臭というものが発生します。効果を向上させようと有効成分を多く配合すると、無臭ではむずかしくなり、香りでのマスキングが必要となります。

香りはたくさんの種類がありますが、好まれる香りというものに確実な法則はなく、ほとんど気まぐれに近いような状態で選ばれています。
そういう意味では、原料をマスキングするにしても、新しい香りを作り出すにしても調香師の仕事は、非常に難しい側面もあります。

ちなみに無視できない重要な香りといえば、香水などのフレグランスで、こちらは圧倒的にフランス製の香水が占めています。残念ながら、日本の香水が売上げ上位に食い込むことはありません。

なぜ、日本人のことを熟知しているはずの日本人調香師がフランス人調香師に負けてしまうのかわかりませんが、フレグランスの新作は圧倒的にフランス製が占めていることを考えると、化粧品の香りではフランス製のフレグランスを意識しないわけにはいきません。

特に香りが基礎化粧品より重要視されるシャンプーなどの頭髪化粧品においては、過去のヒットしたフレグランスとよく似た香調が使われるなど、ヒットしたフレグランスの香りは重要視されます。

スキンケアについては、アロマテラピーの普及によって、ローズやラベンダー、カモミールなどの香りが使われることが多いです。
天然精油の香りを使うことは、ナチュラルのイメージがありますし、また、合成香料と違って、香りがあっても肯定的に捕らえられがちなためです。

無香料派ではなく、バリバリの香り好き派ではない、天然香料を好む中間層の台頭が最近の傾向で、天然香料でも純粋な天然香料派もいれば、天然香料+合成香料はOKなど、さらに色々な宗派といえるほど、香料については好みが分かれていきます。

shin_chanz at 20:00│Comments(0) 化粧品 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
フケについて その2HALと体臭