高機能健康食品

2011年10月11日

最近の乳酸菌 その2

高機能なヨーグルトも良いのですが、やはり腸内環境をまずは整えたいということでしたら、乳酸菌のカプセルも有効です。

胃酸により、ほとんどの菌が腸に届くまでに死滅します。
0.1%以下しか生き残らないとされています。
0.0001%という研究もあるようですが、これだと一般的なヨーグルトや乳酸菌サプリではほとんど届きません。

そこで、森下仁丹が胃酸にも耐えうるようにカプセル化した乳酸菌サプリを販売しています。

最近は、このカプセルを配合したヨーグルトがメグミルクから発売されており、スーパーで販売されていますが、乳酸菌を確実に届けたいということを考えられるなら、カプセル入りのヨーグルトも面白いかと思います。

また、一般的なヨーグルトよりラフィノースのようなオリゴ糖が効き目を感じるのは、やはり腸内で生き残った「たくましい乳酸菌」を育てることができるからでしょう。
ヨーグルトでは乳酸菌が腸内にほとんど到達できないため、今腸に存在する乳酸菌を増やす素材というのは、オリゴ糖が優れています。
悪玉菌の栄養にならず善玉菌だけの栄養分になるのがポイントです。

うんちは、未消化の食べ物のカスというより、ほとんどが腸内で繁殖した菌の塊です。

このため、ヨーグルトの効果や乳酸菌サプリ、オリゴ糖が自分にあっているかどうかは、うんちの臭いなどである程度判断がつきます。
1ヶ月経っても改善しない場合は、ほとんど乳酸菌が腸に届いていないのか、それとも食生活が悪玉菌好みになっていて、悪玉菌の勢いに押されて届いた乳酸菌が増えないのか、色々勘案しながら、ヨーグルト選びをする必要があると思います。

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2011年08月04日

便秘と肌荒れ その2

100年前ヨーグルトがロシアの生物学者によって、不老長寿説が唱えらました。
腸内の悪玉菌が作る有害物質が老化の源で、ヨーグルトを食べることで腸内を清浄化するというもの。

この学説と共にヨーグルトは一気に広まり、日本でも多くの人が毎日食しているのはご存知の通り。

整腸作用だけでなく、免疫賦活作用などの生理的効果も確認されており、大腸内には400種類の微生物が存在していますが、善玉菌として人の役に立つよう働きかけています。

便秘になると問題は、タンパク質が原因のクレゾールやアンモニア、スカトールといった腸内腐敗産物が多くなるということ。
臭いの原因ですが、これらは大腸から血中へと吸収される場合もあります。

便秘でなくても腸から体内へ吸収されますが、便秘になると正常な排便である人に対して2割ほど有害物質の量が増えます。

これらは肝臓に負担をかけますし、また、肝臓で解毒されるどころか逆に毒性が高くなる物質に変わることもあります。
インドキシル硫酸が代表例ですが、腸内腐敗物が血液に取り込まれた後、肝臓で硫酸化され、インドキシル硫酸へとなります。
インドキシル硫酸は尿毒症の原因物質でもあり、こんなものは少ないに越したことはありません。

これらは悪玉菌が作るため、量を減らすには善玉菌の割合を増やすのが一番。
また、腸運動を活発にして便の滞留時間を短くするのも考えなければなりません。

善玉菌を増やすにしても食物繊維を多めにとるにも基本は食事内容の改善。

とりあえずは、ヨーグルトが結果が出やすく入手も楽でしょう。特定健康保健食品のマークがついているものなら、腸内で腐敗物を減らして、善玉菌を増やすことが認められています。

ヨーグルトの善玉菌は、今まで同じ仲間しかいなかった環境から突然悪玉菌が猛威を振るう場所に送り込まれるだけでなく、食料も不足している中で戦わなければなりません。

劣悪な環境にも耐えうるタフさが無くてはならず、ヨーグルトによっては、「ヒトから採取」を売り物にするものもあります。

便秘と肌荒れの関係は、今のところ便秘になれば肌荒れすることが増えるという単純なことしかわかっていません。
腸内腐敗産物が血液に流れ込みそれが皮膚へ運ばれて、悪影響を及ぼしている可能性もありますが、どの物質がどの程度まで影響しているかはわかっていません。
ただ、腸内で善玉菌が増えると肌荒れも減る傾向にあることから、何かの腸内腐敗産物が影響しているのは確かのようです。


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2011年08月02日

便秘と肌荒れ

昔から、便秘で肌荒れが起こるとされていました。

経験的に知られていてなかなか真面目に研究例は余り無いようです。
女性の肌質はホルモン変動を伴う生理周期にも影響されるため、結果の解釈には難しい点もあります。

生理周期の無い、男性で肌荒れを見ても良いのかもしれませんが、ただ、皮脂が多く、便秘がそれほど起きない男性ではなかなか研究の対象になりにくいという問題があります。
また、得られたデータは所詮男性のデータで、女性にモノを売り込むものには使えないデータとなるという問題もあります。

ここ近年では、明治と大学との共同研究で、健康な女性48名を2週間かけての調査し、便秘(排便日数が週平均4日以下)と非便秘状態の人での皮膚機能の差に注目した研究結果が発表されています。

基本的には、皮膚の見た目の状態というのは、ほとんど変わりません。
ただ、細かく見ると、乾燥状態や肌荒れが軽微な人の割合が、便秘している人に比べて、便秘していない人では、倍くらい違うという結果でした。
要は乾燥しても肌状態が比較的良好なのは、やはり便秘していない人達の方が多いということです。

10年前に海外で行われた調査では、健康な女性112名を毎日排便がある人と週4日以下の人を比べるとニキビの割合が便秘群では多かったという研究報告もあります。

このように便秘は、昔から知られているように肌荒れの原因となりますが、便秘解消には色々な方法があります。
食物繊維で腸運動を活発にするというのは、王道ですが、それともうひとつが善玉菌を増やすという道。

善玉菌を増やすにはヨーグルトや乳酸菌サプリ、そして善玉菌の餌となるオリゴ糖関連がメインでしょうか。

ヨーグルトは食べてもビフィズス菌や乳酸菌はほとんどが死んでしまうため、腸内への到達率が低くなります。
このため、善玉菌のサプリが流行っていますが、こちらのメインの層は50〜70代の方が中心。ヨーグルトが若い層で圧倒的に支持されるのとは大きな違いです。

このユーザー層の違いは恐らく製品単価の違いによるものでしょう。


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2010年02月15日

燃焼しやすい油といえば

燃焼しやすい油といえば、日清の例のオイルですが、花王のエコナも似たようなものでした。

もともと乳児の栄養研究がエコナの発端でした。
大人にはない、乳児の舌から分泌される油分解酵素。

油を分解するときにリパーゼという油を分解する酵素の働きがあるのですが、乳児の場合は大人とは違って、何故かジアシルグリセロールを作る酵素があります。

なぜ、この酵素が存在するのかということ、そしてジアシルグリセロールがどういう働きをするのかというのが解明されたのがちょうど25年前。

消化器が未発達なのにエネルギーを効率よく吸収して、消費しなければならない乳児にとって、ジアシルグリセロールがどうして必要なのかが解析された結果、脂肪として蓄積されにくい代わりに、エネルギーとして燃焼されやすいということがわかりました。

油は吸収される前に、脂肪酸とモノグリセリドという形に分解されており、小腸の細胞内へ吸収されます。
その後細胞内で、再び脂肪として再合成されて、小腸から出て行きますが、ジアシルグリセロールの場合は、小腸に取り込まれてもジアシルグリセロールのまま出て行きます。

この形では脂肪として蓄えられにくいため、燃焼されやすいという特性が発見されました。
消化器官が未発達の乳児でも吸収しやすく、そしてエネルギーとしてすぐに使えるジアシルグリセロールというのは、ダイエットにもメリットがあるということで大ヒットしました。

もともともジアシルグリセロールというのは、油に数パーセント含まれるものですし、乳児も体内酵素を使って作るものなので、エコナの特許が切れたら、色々な企業がダイエット食材として出す可能性があるのかなと思っています。

日清のダイエット油は、椰子油やパーム核油の中でも量が余り入っていない部分の油を使うため、調達コストが割高になりますが、ジアシルグリセロールの場合は、どんな植物油からでも酵素を使えば作れるので、参入しやすいというメリットがあります。

まあ、ジアシルグリセロールが再登場するまではずいぶん先の話になると思いますが・・。

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2009年07月20日

脳への浸透

脳では血管から染み出す成分については、監視網があります。

必要な成分だけ受け取り、そうでない成分は侵入できません。

血液脳関門というものがあり、脳へ供給する成分を選択し、
栄養分や必須成分などは別にして、たいていの成分を通さないようにしています。

その結果、脳は良好な状態を保てるようになります。

脳は繊細な神経細胞の集まりのため、いちいち食べたものに影響されていては
脳に重大な影響が生じてしまいます。

ただ、簡単に通さない関門があるため、脳の病気に対する薬の開発は
かなり難しいという問題があります。

有益な成分でさえ、通さない関門がある以上、脳に対する健康食品がほとんどないのは当然でしょうか。

ただ、脳に新鮮な成分を供給するためにも、上質の血液に保つというのは、大切なこと。

結局は、色の濃い野菜を積極に食べていくしかないのですが。

色が濃い野菜は、野菜自体が紫外線から身を守るために様々な有益な抗酸化剤を
作っているという証拠でもあります。

たとえばトマト。今は冷やしたトマトが美味しい季節ですよね。

トマトにはリコピンが含まれています。かなり強力な抗酸化力を持っています。
ただ、生のトマトをかじるより、トマトジュースやトマトソースにした方が
リコピンの吸収効率は良くなります。

同じようにスイカやピンクグレープフルーツにもリコピンが含まれています。
スイカのシャリッとした赤い果肉は、リコピンの色を反映しています。

ほかにも赤いピーマンや赤の唐辛子にも抗酸化成分が含まれています。

ピーマンは未熟な緑色が一般的ですが、完熟させた赤ピーマンの方が
抗酸化成分が多いため、どうせなら赤ピーマンをお勧めします。

夏に美味しい果実やフルーツにも抗酸化成分が含まれているものも多く、
活性酸素対策をぜひ行ってください。

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2009年01月05日

魚の白子

動物の卵は鶏卵を筆頭にイクラやタラコ、数の子など、タンパク源として食生活では、欠かせないものとなっています。

ただ、精巣となると、ほとんど利用がなく、ふぐやタラコの白子ぐらいでしょうか。
ほかの魚の精巣を食べる習慣はありません。

魚の精巣の割合というのは、国内20万トンの水揚げ高に対して5%程度を
占めるといわれていますので、考えてみれば結構な量となります。

精巣も健康食品では名前を変えて売られていて、それなりに知名度のある商品になります。精巣抽出物といって売るのでは、気持ち悪くてそれほど売れませんからね。

精巣は、子孫を残すために作られた精子が詰まっています。
この中から特徴的な成分を取り出すことで、機能的商品となります。

それは何かというと、DNAや核酸と呼ばれる成分です。

化粧品でもDNA配合化粧品などがありますが、保湿を期待して配合されています。

DNAは精巣抽出物であることが多く、一番多いのは、サケ由来のもので、
サケの精巣から5%のDNAを抽出できるため、
サケ由来のDNAが化粧品や健康食品医薬品にも良く使われています。

また、プロタミンという精巣抽出成分も非常に有名です。
コンビにのお弁当やおにぎりによく使われています。

たんぱく質が持つ一定の抗菌力を利用して、保存料に使われるケースが増えており、動物由来の保存料となります。

さて、DNAは細胞が分裂するときに必要な成分なため、
美肌目的のサプリメントに配合されることもあります。

食べた場合、人間の体にはDNAを分解する酵素がありますので、
ばらばらに分解されてから吸収されていきます。

通常、DNAは体内で盛んに合成される成分ですので、補う必要はありません。
ただ、偏食気味の方や体力が衰えた場合には、飲んでみても良いと思います。

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2007年10月25日

月経前症候群対策

月経前症候群で苦しむ女性は、20〜40歳の女性は特に発症しやすく
軽症例を含めると8割に達するとの推計があります。

月経前症候群の定義は、「月経開始の3〜10日前から始まる身体的、
精神的症状で月経開始とともに減退もしくは消失するもの」とされています。

具体的な症状はイライラや食欲が増す、憂鬱、便秘、むくみなど
女性にとって良くない症状ばかり引き起こされます。

この月経前症候群の解明はまだまだ時間がかかるようですが、
γーリノレン酸の不足が影響しているのではということが推測されています。

具体的には、月経前症候群発症者と発症していない人の
血液中のγリノレン酸の量を比べると有意に発症しない人に比べて
低いことがわかっています。

05年に日本人女性を対象とした試験においては、
1日180mgのカプセルを3月経週間投与することで、
γリノレン酸の量が増えて、月経前症候群の症状が改善されました。

特にイライラや怒りやすくなるという症状での改善効果が
高くなっています。

γリノレン酸自体は、リノール酸を食べると酵素によって
作られますが、人によっては酵素の働きが十分でない場合もあります。

月見草油やボラージ油などがγリノレン酸を含んでいますが、
気になる方は試されたらどうでしょうか。

イライラ感が減るだけでも大きいと思います。


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2007年07月09日

大豆イソフラボンの騒動

厚生労働省の食品安全性委員会で、大豆イソフラボンについての
注意がされてから大豆イソフラボンの落ち込みは相当なものです。

大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の一日当たりの摂取目安量は30mgとし、
妊婦、乳幼児、小児は摂取しないことを注意表示するように指針が
まとめられました。このおかげで2005年には300億円の市場があったのに、
2006年には150億円まで落ちこんだということから相当なものです。

さらにはイソフラボンを高配合を売り物にしていた健康食品メーカー各社には
健康にいいと言われていたものが、実は危ないと知らされたユーザーから
すさまじい怒りの電話が殺到したとのことです。

また、イソフラボンというと、サプリだけではなくて、
一般の食品にも多く配合されていました。

健康志向が強くなり、配合するとそれなりに売れたということで、
色々な食品に配合されていましたが、サプリ同様にイソフラボン強化食品にも
注意表示をした方がよいということになってからは、一般食品への
配合はかなり減ったようです。

サプリと違って、誰でも食べる可能性がある食品に
小児は食べない方がいいよと表示するのは、
食品として無理がありますからね。

海外でもイソフラボンい対する反応は様々です。

アメリカでは1999年にFDAが1日25gの大豆蛋白摂取が
心臓病のリスクを大幅に下げるという大豆食品の健康表示を認めています。
(ただし、米国心臓病協会は否定的な見解)

フランス食品衛生安全庁は、イソフラボンの一日当たりの摂取上限量を
体重1kg当たり1mgとする勧告を出しています。
たとえば、体重50kgの方なら、一日の上限量は50mgとなります。

ただ、日本人は平成14年の国民栄養調査によると、
1日に18mgのイソフラボンをとっていますから、
意識的に豆腐などを食べている人はかなりのイソフラボンを
摂取していることになります。

そういう方が1粒30mgのイソフラボンのサプリを常用すると、
体重によっては、フランスの安全基準を超えることもあります。

イソフラボンは、様々なリスクを下げるので、
非常に有益な成分ですが、一定量を超えるとまずいことも起きるようになるので
国が規制を始めたわけです。飲みすぎには注意してくださいね。

shin_chanz at 00:08|PermalinkComments(0)

2007年05月24日

いまさらながらのうんちのお話

便秘というのは、女性にとっては数多くの悩みの一つ。

ただ、年を重ねると男性も女性も関係なく便秘になりがちです。
腸の筋肉が弱ってくるため、便をうまく出し切れなくなるのが原因です。

また、間違ったダイエットをすると便秘になってしまい、
便の臭いもかなり強いものになってしまいます。

肉食だと、たんぱく質を構成するアミノ酸が分解されると
強い臭いの成分になるため、便の臭いもきつくなりがちですが、
臭いの成分は、腸粘膜から吸収されて全身に蔓延するため、
体臭も悪くなりがちになります。

面白いのは、便の臭いは腸内環境を表すということ。

乳児の便は、圧倒的に善玉菌が多いため、あまり臭いもきつくありません。
これは、乳酸などが多く作られため、便自体もpH4.5くらいの酸性で
アミノ酸が分解してできる成分も中和され、臭いとして揮発しないからです。

大人になると悪玉菌が増えるため、便のpHもあがり6.5くらいになります。
だいたい、善玉菌が20%で、悪玉菌が10%、どっちにもつかない菌が
70%くらいでしょうか。

便秘になると、悪玉菌の割合が増えて、便のpHも上がっていきます。
善玉菌は乳酸や酪酸を作るため、悪玉菌の作る悪臭物質を
中和消臭していきますが、悪玉菌が増えると中和されてしまう以上に
悪臭物質が出来るために、便の臭いも強くなります。

また、便秘になって困るのは、食中毒菌が腸内に入ったときに
排出する時間が長くなるため、重症化してしまうことです。

食中毒菌が腸内で増えて食中毒の症状を起こすためには、
一定量の菌と毒素が必要になるのですが、
通常は排出する時間が短いため、増える前に便として出されるものが
便秘になると菌が増えて毒素を作るための時間が十分に出来てしまいます。

だいたい日本では年間4万人が食中毒で病院にかかり、
そのうち400人くらいが死んでいます。

便秘は肌荒れだけでなく、色々な病気の原因物質が腸内で作られてしまうので、
いかに善玉菌を増やすかが重要になってきます。

いくらダイエットしてもヨーグルトと食物繊維は、欠かさないように
しないといけません。

あとは善玉菌の栄養源となるラフィノースなどの糖もお勧めです。

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2007年03月08日

セラミドというもの 6(セラミド健康食品)

セラミドは脂肪酸とアミノ酸から合成されていきます。

興味深いことにセラミドは細胞に死を与えることもあります。
細胞を自殺させる原因となるのですが、この部分についてはまだまだ未解明な
ことが多く、今後の研究の発展を見守っているところです。

さて、セラミドを合成する酵素は植物から下等動物まで普遍的に存在しています。

セラミドは水にも油にも溶けませんが、セラミドに糖をくっつけることで
セラミドの水への溶けやすさを改善したものがあります。

スフィンゴ糖脂質といいますが、この成分自体は植物多く存在しています。

セラミドは細胞を自殺させる原因となるため、糖をくっつけることで
高度に細胞の生まれ変わりを制御しているのかもしれません。

スフィンゴ糖脂質は、広い意味でセラミドに糖がくっついたもののことですが、
グルコースがくっつけばグルコシルセラミド、ガラクトースの場合は、
ガラクトシルセラミドとなります。

このくっつく糖は1つだけの場合もありますし、いくつも糖が連なることが
あります。糖が1つだけの場合は、セブロシドと呼ぶこともあります。

さて、このスフィンゴ糖脂質ですが、化粧品にも健康食品にもよく使われます。

大抵の場合、「セラミド」と表示されて販売されています。

もちろん、セラミドとは糖がついている分、違うといえば違いますが、
健康食品の場合、摂取したあと消化液に溶けないと
吸収率はかなり悪くなると考えられますよね?

腸壁からの吸収率の点から考えますと、水にも油にも溶けないセラミドより
スフィンゴ糖脂質の方が有利であることは明らかです。

スフィンゴ糖脂質は米、小麦、ユズ、コンニャク、大豆などから
抽出されて、「セラミド」として商品化されています。

恐らく、セラミドと表示されていながら本当のセラミドが配合されている
健康食品はあまりないでしょうね・・(^^;;

shin_chanz at 00:02|PermalinkComments(0)