病気

2011年08月18日

目の病気

この前、加齢を実感することが起きました。

まだ、30代なのですが、目の中で出血を起こし、左目だけ吸血鬼のような赤い目になってしまいました。

左目の半分が黒目を残して、赤い目となり、4歳の娘からは怖いと泣かれる始末。
木曜日の朝に鏡を見たらびっくりして、会社へ出勤するものの、すぐに眼科へ行きました。
診断は、「結膜下出血」というもの。木曜日は出血が広がっていて明らかに白目がなくなって、どんどん赤い血の色に変わっていきます。
さすがに目の毛細血管だけに鮮やかな赤色。

痛みはなく、風景が赤くなることも無く、本人はいたって元気ですが、周囲の人間を怯えさせるとんでもない病気。

出血の翌日がおそらくピークで左半分の白目部分が消えて、真っ赤になっていました。
3日目から血がようやく引き出して、目の根元付近が白というか薄黄色くなっていきます。
4日目になると、左の根元だけ白目が復活していましたが、黒目の真横が赤目で、その右横の根元付近が白目という状態。

ただ、眼帯がないと、外を出歩けません。血走った目があまりに目立ちすぎ。
子供を怖がらせては良くないとの判断です。
うちの子も近づかないくらいですから・・。

眼科医によると、「加齢」によって毛細血管が切れてしまったとのこと。
目の血管が切れる前に3週間ぐらい結膜炎で悩まされ、結膜炎が治った後は、ほぼ毎日昼過ぎから突然かすみ目に襲われて、パソコンの画面を見るのもままならない状態でした。

眼精疲労対策として、目を動かす「目の運動」を行った次の日に出血したため、日ごろ目を動かしていないことが原因なのかもしれません。

ただ、良いことも一つ。
あれだけ毎日目薬をさしても全く治らなかったかすみ目が、出血してからばったりなりました。何か悪いものが目の中に溜まって、それが出血と共に出て行ってしまったのでしょうか。

完全に血が引くまでは3週間程度かかるとのこと。
気長に待つしかありません。


shin_chanz at 19:30|PermalinkComments(0)

2011年07月03日

安物LEDに注意

電力不足から節電できるLED電球が白熱電球を上回ったとの新聞報道がありました。

消費電力が少なくて、なおかつ寿命も長い。
価格は高いものの、寿命の長さでその初期コストはカバーできます。
節約志向も相まってLED電球の普及が急速に進んでいます。
電球メーカー以外からもLED電球が発売されて、コストが急激に低下していますが、ここにきて問題が出るようになりました。

それはLEDの青色問題。

以前からLEDの青色が目を刺激しすぎて、目の疲れを促進するといわれてきましたが、この青色の光を夜間に浴びすぎると睡眠や生体リズムに悪影響を及ぼすことが指摘され始めています。

これは、目の網膜には青色のような短い光だと敏感に反応する特性がある上、網膜には存在するメラトニンの生成を抑制する受容体を刺激するためです。
メラトニンは、睡眠や覚醒を制御する成分であり、このメラトニンの分泌量が変化するために、睡眠リズムがおかしくなっていきます。

だからといって、青色の光だけ気をつけるのではありません。
白色LED電球は様々な色の光から成り立っており、このうち特に青色の特性が高いLED電球には注意が必要なのです。
赤や緑などに色に比べて青色LEDは輝度が高く、明るく輝かせるために安いLED電球には安易に用いられる傾向があります。

価格だけに目を奪われると、LEDの問題点を解決できていない電球を選ぶ可能性があり、ここはしっかりと研究され、LEDの問題点をある程度クリアにしたものを選ぶ必要があります。

選択が面倒なら蛍光灯の方がはるかに問題は少なく、美容に悪影響を及ぼさないとお考え下さい。

shin_chanz at 20:27|PermalinkComments(0)

2011年06月23日

免疫を抑制すると・・ヘルペス

さて、簡単ではないアトピー治療に臓器移植にも使うような免疫抑制剤を毎日、長期間使い続けても問題ないのかということが、議論になっています。
しかし、ステロイドの代替品というのは、なかなか無く、一番の懸念であったヘルペスの活動がそれほど活発にならないということで、使用が進んでいます。

ヘルペスは、やっかいなウィルスでストレスで免疫力が落ちたとき、ここぞとばかり出現します。

一度できると治るのにも時間がかかるし、痛いし何より赤いぶつぶつが目を引くということで美容上もよくありません。

ヘルペスは一度感染すると、駆逐が困難です。
最近では薬局で、ヘルペスの抗ウィルス剤を購入することもできますが、完治は不可能です。
理由は、ヘルペスは免疫が強くなると、神経組織に引っ込み眠ってしまうからです。
免疫が弱くなると、神経組織から出てきては皮膚へ押し寄せ悪さを行います。

休眠中のヘルペスを倒すには、神経組織内へ浸透して攻撃する薬剤が必要ですが、そのような薬は今のところありません。

ちなみにヘルペスは感染する種類によっては、性病とも言われます。
ヘルペスは大きく分けると2種あり、口の周囲などの上半身専門と性器が好きな下半身専門の2種類に分かれます。どちらも神経組織に潜みます。
休眠中のヘルペスなら、神経組織に引っ込んでいるため感染力はありませんが、ひとたび水疱を作ると、ここから感染していきます。

不適切な相手と性交渉して、ヘルペスをもらうと悲惨で、他の性病と違って、完治がないため、一生ヘルペスに悩む運命となります。
また、完治がないため、いずれはパートナーを巻き込む可能性も高く、痛みが強いだけに代償が大きな皮膚疾患となります。



shin_chanz at 20:00|PermalinkComments(2)

2011年06月21日

アトピーの合併症

アトピー性皮膚炎で重症になるとアトピー気道炎など、様々な部位で炎症が起こります。

このとき合併症で一番問題になるのが、目の疾患。
痒みで目をこっすたりするうちに、失明を起こす可能性があるのです。

アトピーの重症患者のうち10%を超える確立で白内障が合併症として現れます。
しかも、ステロイド剤を中止して、顔の湿疹が再燃したときに多く起こります。
顔の炎症を放置すると、目のレンズが濁る白内障の可能性があるほか、かゆみが思わぬ悲劇を生むことも。

目を掻いたり、顔を叩いたりすると、網膜に損傷を起こすことがあり、失明につながりやすい網膜はく離も問題になります。

これはアトピーの炎症が目で起こるというより、湿疹でかゆくてたまらないため、自らの機械的刺激により、合併症が引き起こされます。

大人なら頭で理解できますが、子供の場合、痒みが我慢できないこともあります。

ステロイド恐怖症が世間にはありますが、無理にステロイドをやめると、痒みの制御ができなくなり、目の視力低下や失明の可能性があることも注意が必要です。

とくに刺激に対して弱い組織は、壊れると回復が困難となるため、ステロイドや免疫抑制剤以外の治療法を検討する際には、十分合併症のリスクも念頭に置きながら進めないと取り返しのつかない事態になることもあります。

shin_chanz at 20:27|PermalinkComments(0)

2011年06月19日

免疫抑制剤

アトピー治療にはステロイドが一般的ですが、「タクロリムス」という免疫抑制剤が使われることもあります。

元々は臓器移植の際の免疫抑制剤として開発されたもの。
それが、ステロイド療法での副作用が注目されていたアトピー治療に応用できないかと考えられ、使われはじめられました。

副作用はひりひり感や熱感がある程度。長期使用では、免疫抑制によるヘルペスや感染症の増加が懸念されますが、それほど問題にはならないようです。

免疫抑制といっても完全にゼロとすることは不可能で、暴走気味の免疫細胞を抑えて、細菌やウィルスへの浸入に対しては、免疫効果は継続して働くようです。

ただ、紫外線については、注意が必要で、免疫抑制による将来の皮膚がん増加が懸念されます。
がんは数十年後の話であるため、すぐに評価が定まらず、ただ免疫力を落とすことで、皮膚がんに対する免疫細胞の攻撃が減ることで、がん増加について懸念があるようです。

臓器移植につかう免疫抑制剤は他にもあり、シクロスポリンという飲み薬もアトピー治療に使われます。
ただ、こちらはかなり副作用が強く、ステロイド内服並みの副作用を覚悟しなければなりません。
そのため、塗り薬であるタクロリムスの方がステロイドの代わりに用いられることが多くなっています。

タクロリムスにより獲得免疫の暴走を抑えて、アトピー症状の軽減に導きます。
ステロイドにしろタクロリムスにしても免疫細胞の暴走を抑え症状を緩和するだけで、暴走の原因になっている根幹の部分を治療することはできません。

ただ、暴走を抑えないとアトピー性皮膚炎では合併症が起こり、深刻な状態になることもあるので、ある程度薬剤で症状緩和が必要となってきます。

shin_chanz at 20:34|PermalinkComments(5)

2011年06月16日

最近のアトピー事情 その3

アトピー性皮膚炎が何故か衛生的な先進国では、例外なしに蔓延しています。

アトピー性皮膚炎が増えた理由はいくつかの諸説がありますが、その中で一番有力なのが、衛生説。

つまり、身の回りが衛生的になりすぎて、本来外界からの浸入物と戦うべき免疫機構が発達せずに間違った方向へ進んでしまったという説です。

非衛生的な環境だと様々な病原菌に感染してしまうリスクがありますが、その分、免疫力は高まります。
衛生的でありすぎると、病原体から遠ざけられ、本来自然の中で生活するように設計されている人間の自然免疫が未発達になり、アレルギーが発症しやすくなるというもの。

ややこしいのは、人間の体内には2種類の免疫機構が存在することです。
それは自然免疫と獲得免疫の2種類で、自然免疫は体内に侵入してきた病原体などの浸入物に対して、最初に働く免疫反応。
多くの生物が有する免疫反応で、原始的な細胞が担っています。
もう一つが獲得免疫というもので、一度浸入してきた病原体を記憶して働く免疫。
風邪などでは重要となりますが、一度病気にかかると最初は治すのに時間がかかりますが、2度目は免疫機構が病原体を記憶していて効率よく排除します。

これを応用しているのが、予防接種です。

この獲得免疫は記憶を利用するため、高等生物特有の免疫機構です。

アレルギー反応は、この記憶を利用した獲得免疫反応が、自分の体の成分や身近な物質に対して、免疫反応を起こすことで生じます。

本来、汚れが多い環境だと自然免疫が最初に発達して、その後遅れて獲得免疫が発達するのですが、衛生的過ぎると自然免疫が発達せず、獲得免疫は間違って身の回りのものを敵と見なすようになってしまいます。

ただ、アレルギー反応を起こしやすい人だけがこの獲得免疫反応が自分の体内の成分へ牙を剥いているわけではありません。

健常人の場合は、この獲得免疫反応を抑える細胞がうまく働いていて、簡単にアレルギー反応が起きないよう制御されています。

このバランスこそがアレルギーを発症するかどうかの大きな鍵となります。
バランスを元に戻すような成分が見つかればよいのですが、なかなか難しくまだまだ時間がかかるようです。

shin_chanz at 20:44|PermalinkComments(0)

2011年06月14日

最近のアトピー事情 その2

内因性アトピー性皮膚炎患者はアトピー性皮膚炎患者のうち、2割を占めます。
しかも内因性アトピー性皮膚炎の7〜8割は女性という特徴を持ちます。

肌のバリアも正常で、保湿に影響する遺伝子の変異も少なく、単純にアトピー性皮膚炎だから肌が乾燥しているとは決め付けられません。

また、花粉症や喘息というアレルギーを持つ方も少なく、アレルギーになりやすいというわけでもありません。

一般的に考えられているアトピー性皮膚炎の患者とは少し様相が変わっています。

ちなみに肌のバリアと保湿にはフィラグリンというタンパク質が重要なのですが、外因性アトピーでは4割の方に遺伝子の異常があります。

フィラグリンは、角質を強固にしたり、分解されて天然保湿因子になる成分であるため、この遺伝子に変異があると、バリア能力が弱まりさらには保湿力も大幅に低下します。

人間の肌は少ない資源を活用して、高機能を発揮しているため、コアになるタンパク質は、一つでいくつもの働きを行っており、それが働かないと広く影響を及ぼします。

このフィラグリン遺伝子の異常は乾燥肌につながりますが、内因性アトピーでは9%ほど、正常人で4%だと考えると、アトピー皮膚炎と一口に言っても大きく違います。

ちなみに内因性アトピー患者は金属アレルギーが多く、元々金属アレルギーは女性に多いのですが、内因性アトピー患者の場合は、金属に対してアレルギーを発症しやすいようです。

クロムやニッケル、コバルトなど、銀色のステンレス製のアクセサリーで発症しやすくなります。


shin_chanz at 20:07|PermalinkComments(0)

2011年06月12日

最近のアトピー事情 その1

生まれてくる子供の1/4がアトピーと呼ばれるほどに広まった病気。

単なる皮膚炎ではなく、慢性疾患のため患者を長年苦しめます。

あまりにもアトピーと診断される人が増えてきていますが、
本当にアトピーなのか、それとも医学がまだまだで、ぜんぜん別な病気なのに
アトピーと診断されているのか、謎が多い病気です。

アトピー性皮膚炎は、ここ10年で原因が外からくる外因性のものと体の内側からくる内因性のものの2種類にわけて考えていこうという動きがあります。

海外でもアトピー性皮膚炎が問題になってきて、内因性と外因性に分けて考えられています。

外因性とは、食べ物や花粉、薬剤などが原因になるものです。
即ち自分の体とは全く関係ない外からもたらされるものが原因となります。

一方、内因性とは、体内に潜んでいるウィルスや細菌、自分の体が作るタンパク質が原因となります。

原因が異なることで、患者の体を分析すると様々な数値が異なってきます。

一番大きなものは、内因性だと皮膚のバリア構造が正常だということ。
通常、アトピー性皮膚炎というのは皮膚のバリアが破綻していることが多く、これに対して保湿ケアが求められます。

しかし、内因性が原因だと皮膚のバリア構造が正常であるため、保湿剤をいくら使っても症状は変わりません。バリアが壊れて、アレルゲンが入ってくることがないからです。

しかもIgEというアレルギー疾患の問題になる免疫物質の量も内因性の場合は正常であることがほとんどという特徴を持ちます。

shin_chanz at 20:10|PermalinkComments(0)

2011年03月03日

色々書いていたのに

先週は一週間も寝違いになりました。

特に変な寝方をしたわけでもなく、いつも通りの横向きに寝ていたのに何がおかしいのやら。

寝違いが治りかけたらまた寝違いになって、こんなことは初めてで、参りました。

そう言っても生活を続けなければならないので、色々調べていると、寝違いも血行不良で起こるとか。

脇の下の液下神経が圧迫されると血行不良となり、首に痺れがでるとか。
対処方法は下記の転載の通りです。


1.首が痛む側の腕を少しずつ後ろに引き上げる
2.引き上げて自然に止まったところで20秒キープ
3.20秒経ったら腕を下ろして、同じことを2セット
4.痛む側の手のひらで真後ろのベルトの真ん中を軽くおさえる
5.そのまま肘を後ろに引いて20秒キープ。これを2セット
6.痛む側の手を肘角120°でバンザイする
7.その角度のまま腕を軽く後ろに引いて20秒キープ。これを2セット
8.最後にバランスを取るために逆側の腕で、各運動を1セットずつ

確かにこの方法を試すとかなりマシになりました。
寝違いなんて、ここ10年は記憶に無いほど、滅多にしないものですが、上記の方法で筋肉を動かすと、100%回復というわけではありませんが、90%くらいはマシになったと思います。

寝違いの原因は人それぞれで、この方法が通用するかどうかはわかりませんが、試す価値はあると思います。

それにしても脇の血行不良で首が痛くなるとは驚きました。
意外な原因もあるものです。

shin_chanz at 21:02|PermalinkComments(0)

2010年10月08日

抗生物質のいろいろ・・ その3

抗生物質を服用し続けると、一つ問題が生じます。
それは抗生物質は常在菌の活動を抑える一方、常在菌によって活動を抑えられていた菌の活動が活発になることです。

菌の世界は弱肉強食。

強いものが弱いものを抑圧して生存している世界です。

たとえば、菌は一秒に1個から2個に、2個が4個に4個が8個に・・というようにどんどん増えていきます。

石鹸洗顔後、菌数は1cm2当たり100万個から1万個程度にまで減ったとしても猛烈に分裂を繰り返して元の菌数に戻ります。
ただ、乾いた皮膚上ではある程度の菌数で限界になり、1億や100億といった数にまで分裂して増えていくわけではありません。

乾燥しているというところがネックとなって、ある程度の数で増殖が止まってしまいます。

菌と菌がけん制し合うからです。

ここに抗生物質が入ってくると、アクネ菌やブドウ球菌といった皮膚常在菌の活動が抑えられるようになって、一定の菌数以上には増えなくなります。

そうなると、勢いが出てくるのはカビ類。
皮膚にはカンジタというカビがいて、通常は常在菌によってその活動が抑えられており、悪さはあまりしません。

これが常在菌によるストレスが無くなった途端に増殖し、カンジタが過剰発育することもあります。
主にガサガサの乾燥肌になっていくのが症状で、それほど美容上の問題も大きくありません。

皮膚の場合は、ある程度症状も限られていますが、困るのが腸内で過剰発育した場合で、こちは腸炎の原因となるほか、ほかの臓器への感染すると症状が重くなることも。

カンジタを増やすのは抗生物質やステロイドのような免疫抑制剤などがありますが、いずれも医師のコントロール下で使用しなければならない薬剤です。
抗生物質の場合、あまり飲みたくないものの、出された薬を勝手な判断で途中で止めると耐性菌を体内で作る可能性もあって、治療方針をきっちり聞いておく必要があります。

shin_chanz at 00:01|PermalinkComments(0)