ミネラルファンデーション(MMU)

2011年11月10日

合成サファイア

ミネラルファンデーション用の原料で、昨年からドイツの化学会社が販売している原料に合成サファイアがあります。

成分名称も「合成サファイア」なので、「ダイヤモンド」に並んで結構いけるんじゃないかなと勝手に思っていましたが、あまり採用が進んでいません。

合成サファイアはマイカのようなもので、透明感とつや感、また、使用感が良いという特徴があります。

マイカより上でタルクより下という感じでしょうか。
ただ、タルクがダメな企業は使えそうなのですが、この「合成」が成分名の前につくせいなのか、これだけミネラルファンデーションが出ているのに採用している企業は見かけません。

合成と名のつくものには、合成金雲母という人工合成したマイカがあるのですが、こちらは様々な化粧品会社に採用されています。

マイカは皮脂を吸うと屈折率が変わり、見た目が変わるため、それが化粧崩れが起こったと認識されます。

肌の上にマイカが乗っているのですが、お化粧を仕上げた時に比べて、屈折率の変化により、透明感が変化するためで、これを防ぐために合成金雲母が使われます。
合成金雲母は、皮脂を吸っても屈折率の変化がないため、化粧崩れを実感しにくいという特徴があります。

合成サファイアについても同様に化粧崩れが起こりにくい特徴を持っています。
また、マイカほど艶が強くなく、ほどよいマット感も特徴のひとつ。

マットに仕上げるファンデーションには面白い成分だと思います。
大手メーカーが採用したら、一気に広がるのかもしれませんが、サファイアという成分名が表示できるだけに、注目しています。

shin_chanz at 20:07|PermalinkComments(0)

2011年09月18日

なぜ、酸化チタンをコーティングするのか

最近急に増えてきたメールでよくいただく質問の中に酸化チタンのコーティングがあります。

基本的に日本の化粧品メーカーの多くは、酸化チタンを薄い膜でコーティングを行い、活性酸素の放出を防いでいます。

活性酸素でファンデーションや日焼け止めに含まれるほかの成分の酸化を防ぐためですが、ファンデーションではもう一つ大きな理由があります。

実は、コーティングしていない酸化チタンというのは、日光で変色します。
とくに粒子が小さくなればなるほど、その傾向は強くなります。

単純にコーティングしていない酸化チタンを使ったファンデーションとコーティング済み酸化チタンのファンデーションを日光にさらして比べるとコーティングしていない方はだんだん変色していきます。

活性酸素の放出に伴い、酸化チタンの表面が変色し、ファンデーション自体が変色するためです。

つまり、日光でファンデーションが変色する以上、コーティングを行っていない酸化チタンを採用するのは、企業のリスクとしてかなり難しいことを想像していただけるかと思います。少なくとも中堅以上の企業なら、コーティングなしチタンは大粒子タイプでないと最初から検討候補にすらされないと思います。

単純に酸化チタンだけを日光に曝せばコーティングをしていないタイプの変色はよくわかりますし、コーティングが甘いと変色が避けられません。
変色は粒子が小さければ小さいほど激しく起こりますので、ナノ粒子タイプならコーティングは必須と言えるでしょう。

見た目が変わるだけにコーティング酸化チタンを使うのは当然というのは、この変色防止という理由も大きいです。

shin_chanz at 20:45|PermalinkComments(0)

2010年11月12日

ミネラルパウダリーファンデーション その2

このミネラルパウダリーファンデーションは、パフにもこだわっています。
通常のパフというのは、NBRで作ったスポンジパフが一般的です。

ファンデーションは日本製でもパフは中国製というところも少なくありません。
スポンジパフは中国製がかなり流通しているのですが、問題はホルムアルデヒドが発生すること。

パフからホルムアルデヒドが検出されることもあります。

ただ、ホルムアルデヒドは、いつまでも出てくるわけではなく、揮発性が高いため、使っているうちにかなり減っていきます。

しかし、成分にこだわっていても中国製のパフを使っているのでは意味が無いと思い、パフにも日本製でしか出来ないことを追求しました。

それは高級ナイロンであるタクロンをパフの表面に植毛することで、パフの平面だけでなく、角のR面まで植毛しました。
この角のR面まで植毛ということは中々中国ではできないことで、ただのスポンジパフや平面だけのフロッキーパフとは違うところを今回訴求しています。
(本当に日本製かと問われたときに、日本でしか出来ないことをきっちり作り込んでいることで安心していただけるかと)

当たり前ですが、日本製であるため、ホルムアルデヒドは使いませんし、発生する可能性のある原料も排除しています。

ところで、パフへの植毛ですが、これによってかなりファンデーションのつきが変わります。
スポンジだけだとしっかりとしたカバー力重視の仕上がりとなりますが、フロッキー面を使うと、ふわりとパウダーを肌へ乗せることができ、自然な仕上がり感が強くなります。

パフを色々使い込んでいただくことで、色々な仕上がりを楽しんで頂けます。

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2010年11月10日

ミネラルパウダリーファンデーションを発売します。

11月12日にミネラルパウダリーファンデーションを発売します。

内容量11g、専用コンパクト、パフ付きで3,570円
色はオークル、ライトオークル、ピンクオークルの3種類で、初めてのピンク系の色を揃えました。

ミネラルパウダリー




もともと6月くらいの発売予定でしたが、テクスチャにこだわったため、11月まで伸びてしまいました。

シリコーン系原料を使えば、かなり使用感の良いファンデーションを作れるのですが、ミネラルファンデーションとして挑戦したたかっため、予想以上に苦労し、発売が延びに延びてしまいました。

持ち運びに便利なプレストタイプで、出先での化粧直しも簡単に出来ます。
それなりに「悪くない」使用感を実現しています。

ちなみに固形ファンデーションは、油と粉末原料混ぜた後、プレスして押し固めるプレストタイプと、溶剤やワックスに溶かした粉末原料をファンデーションの金皿に流し込んで固める流し込みの2種類あります。

主流は流し込みです。エタノールや水のような揮発性溶剤に分散させた粉末原料を金皿に流しこんで、その後、乾燥し溶剤を飛ばすというやり方を行います。
溶剤を飛ばした後、少しプレスするというところもあります。

主な違いはファンデーションをとって伸ばすときの感触の違いです。
プレスで強く押し固めれば固めるほど、パフへ取るときは強い力が必要です。

また、粉と粉同士も強くくっついてしまうため、肌へ延びにくくなります。

固形タイプのパウダーファンデーションは単に押し固めればいいというものではなく、押し固める力の強さで使用感などが変わります。
また、プレス圧が弱いと、ファンデーションが割れやすくなったり、粉がボロボロ取れてきたりと様々な問題が発生します。

粉同士をくっつけるオイル成分によっても使用感は変わってきて、色々な条件が複雑に絡み合うのがパウダリーファンデーションです。

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2010年07月21日

熊野筆

日本で筆の有名産地といえば、奈良の山奥か広島の山奥のどちらかです。

海外の有名ブランドも広島までわざわざ足を運んで筆の製作を依頼するほど。

今の化粧品に使う筆というのは、大きく二極化していて中国の安い筆か、日本の高品質の筆。

中でも広島の熊野筆は日本の化粧品メーカーだけでなく、海外のファッションブランドまでが製造を委託するほど、お金を出せば何でも作るというのが売りです。
かなりの種類を大きく分けて5社程度で作っているのもすごいことです。(下請けも熊野にたくさんあります)

ちなみにメイクのプロになると、筆の作りからどこで作っているのかを当てることができます。

中国製が悪いとは言いませんが、やはりプロになると日本製を好む方が多いです。

この前、フェイスブラシやカブキブラシなどを詳しい方に見せると、メーカーまで当ててきたので驚いたことがありました。

私にはわかりませんが、詳しい方になると、筆の毛揃いから熟練者かビギナーか、熟練からピークを過ぎてしまった人か見抜いていきます。

大量生産品ではない、人間くささが出ている筆の特質を見分けるのはすごいなと感心しきりです。

ちなみによくミネラルファンデーションに良く使われる「タクロン」という高級ナイロン毛は日本製のものです。
日本企業が製造したナイロンを商社がアメリカに輸出する際に「タクロン」という名称をつけました。それが今や逆輸入されて使用されています。

タクロンは通常のナイロン毛より肌あたりが優しいのが特徴。
熊野筆にも最近では使われ始めています。

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2009年02月25日

パウダーのアミノ酸処理 その2

アミノ酸処理に使われるのは、主にアミノ酸型界面活性剤となります。
ラウロイルリジンがその代表例です。

ただし、ここでひとつ注意が必要なのは、アミノ酸型界面活性剤だからといって
泡立つわけでも肌に浸透していくわけでもないです。

なぜなら、完全な結晶体となっていて、水には簡単に溶けません。

これは、この成分の特徴なのですが、余りにも仲間意識が強く、
自分達同士でくっつく力が強いので結晶体となり、
水にも油にも溶け難いという特徴があります。

当たり前ですが、水にも油にも溶けにくいため、界面活性作用はありません。

この成分はラメラ液晶という特別な結晶体を作り、この結晶が力を加えると壊れるので、
指でこの結晶を押し付けて滑らすと、簡単に滑っていくという面白い現象が起こります。

しかも、水に溶けない為、この成分でマイカ等を処理すると、
水を弾きつつ、パフで使うと滑らかに伸びるという現象が起こります。
(水に溶けないため水を弾くという現象が起こります)

ほかにもラウロイルタウリンカルシウムなども同じようにラメラ液晶を作り、
ファンデーションの伸びと肌への密着性を良くするために使われます。
こちらはアミノ酸処理剤の中で、バツグンの柔らかさと伸びを兼ね備えています。

ちなみに金属石鹸は昔からファンデーションの改質によく使われています。
ラメラ液晶を作れるタイプの金属石鹸は、ステアリン酸亜鉛で、
ミネラルファンデーションの表面処理剤として、海外でよく使用されています。

水にも油にも溶けない界面活性剤の結晶なんか、
何の役にも立たないと思われていたのですが、水に溶けないという性質が
表面処理剤として使うと、大変役に立つという興味深い発見です

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2009年02月23日

パウダーのアミノ酸処理

アミノ酸処理パウダーというのがあります。

海外のミネラルファンデーションや有名ブランドのルースパウダーにも
使われているパウダー処理技術です。

アミノ酸処理というからには、アミノ酸をそのままファンデーションの
パウダーにくっつけているというイメージがありますが、実際はそうではありません。

たとえば、ただのアミノ酸パウダーなら、シルクパウダーや
コラーゲンパウダーでしょうか。

これらは、たんぱく質を粉砕して作られたものなので、
アミノ酸というより、たんぱく質のパウダーとなります。
(たんぱく質はアミノ酸がいくつも繋がったものです)

アミノ酸処理パウダーは、たとえばルースパウダーの主成分である
粘土鉱物のタルクやマイカ、酸化チタンなどの表面をシルクや
コラーゲンで覆ったものかと思えば、そうではありません。

では、アミノ酸そのもので覆ったものかというと、純粋なアミノ酸でもありません。

純粋なアミノ酸でマイカなどの表面を覆うことは可能ですが、
すぐに取れてしまいます。

処理(コーティング)に使うアミノ酸が水に溶けるアミノ酸なら、
パウダーの表面を覆っても汗で簡単にアミノ酸だけが流されてしまい、
アミノ酸で処理する意味がありません。

すなわち、粉体の表面処理に使用するなら、コーティング剤はその処理される側の
原料の持つ特性を変えて、相乗的な作用がなければ意味がありません。

たとえば、処理剤が肌との親和性に優れていれば、
酸化チタンやマイカをより肌との密着性をアップさせます。

つまり、これらの粉を顔に長時間留めておくことが出来るということは
化粧効果が長時間続くというメリットが発生します。

粉原料が水に溶けやすいものなら、水に溶けにくいものを
粉の表面にコーティングすることで、原料の弱点を克服し改良を行います。

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2009年02月18日

空気中のちり

ちりの話でもうひとつ。

シリカの話で、空気中の塵の成分を書きました。
シリカが主で、酸化アルミや酸化鉄がそれに続きます。

都会に住んでいる人は、1ヶ月ぐらいで窓ガラスの汚れが気になるといいます。

通常の汚れていない透明ガラスでは光の透過率は90%ぐらい。
すりガラスだと、85%程度。たった5%の透過率の違いで、
外の風景がきれいに見えるか、ほとんど見えないかというレベルまで落ちていきます。

つまり、ガラスはわずかに汚れるだけでも気になる為、定期的な掃除が欠かせません。
ガラスの内側、室内側の汚れは、タバコや手垢、綿ぼこり程度で
さほど汚れませんが、外側はシリカや酸化鉄などを中心とする塵で汚れていきます。

悪いことにガラスへ静電気が帯電すると、余計塵埃はガラスへ付着し、
雨水が窓ガラスへかかることで、塵埃のミネラル成分と雨水成分が化学反応を起こし、ガラスへ強固に付着していきます。

ガラスが合成樹脂などでしたら、状況はまた変りますが、
そもそもガラスの主成分と塵埃の主成分は似たようなものであるため、
汚れの親和性が高く、汚れやすいのは当然のこととも言えます。

ちなみに塵埃の大きさは、1〜2ミクロンくらいのものが大部分。

タバコの煙は、0.2ミクロンの大きさですが、このぐらいの大きさになると、
下に沈降することなく、壁などにぶつかるまで、空気中を漂うことになります。

それは、タバコの煙を見れば、決して煙は地面に落ちていかず、
上の方へ拡散していくことからも、小さな粒子は重力によって沈降することなく、
空気中を漂うことがわかると思います。

ガラスの汚れは、住む地域によって汚れの度合いは変っていきますが、
外側の汚れはほっておくと、透明感が損なわれとれ難い汚れへ変化していくため、
定期的な掃除が欠かせません。外側のガラス拭きはとっても面倒なんですがね・・(^^;;

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2009年02月16日

ミネラルファンデーションの成分 シリカについて

最近、誤解が多いなと思うのが、シリカ。

ファンデーションに使われる素材で、酸化チタンを安全に使うためのコーティング剤としても多く利用されています。

シリカの結晶も、ファンデーションの素材として使われることが多くなっています。

シリカは、二酸化珪素(ケイソ)、無水珪酸とも呼ばれ、珪素と酸素がくっついた化合物です。

炭鉱などの粉塵で、塵肺になる事故も多く、シリカは毒性が強いなどとネット上では書かれていたりすることもあります。

ただ、よくよく考えてみると、この地球上に最も多い元素は酸素で、次が珪素です。
酸素は反応性が高いため、様々な金属と反応し、化合物を作りますが、
上に書いたとおり、珪素とくっつきシリカとして存在します。

酸素と珪素が反応した珪酸は、さらに他の金属ともくっつき、地面の土として、地球の陸地を形成しています。

つまり、シリカ系(珪酸)の成分は、どこにでも大量にあるもの。

窓ガラスなどは、珪酸にソーダ灰と石灰石を混ぜて作るものですし、セメントも珪酸が大部分を占めるものです。

窓ガラスの成分(シリカ72%、酸化アルミ1%、炭酸カルシウム9%、炭酸ソーダとカリ16%、酸化マグネシウム 2%)

さらには、地面の土の主成分である以上、シリカは大量に浮遊しています。
川崎、横浜地区の工業地帯で、塵を採取して、その組成を調べたものがありますが、
シリカが23〜33%、酸化鉄が7〜15%、酸化アルミが7〜11%、酸化カルシウムが8〜19%となっており、空中に浮遊している塵としては、
シリカが最も多く存在しています。

地面の主成分である以上、太古から風によって飛散するシリカの微粉末を吸って
動物は生活をしており、シリカへの耐性も人間の体はある程度持っているものと考えるほうが妥当ではないでしょうか。

空気中に普遍的に存在し、息をすれば入ってくるものですし、必要以上に危険視するのは、どうかと思います。


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2008年10月31日

酸化チタンのコーティング

さて、酸化チタンのコーティングですが、主にはシリコーンオイルが使われており、そのほか、酸化アルミ、シリカ、酸化ジルコニウムが使用されています。
一種類でコーティングを行うというより、何種類かを組み合わせるのが一般的です。

コーティングというのはわかりづらいかもしれませんが、アーモンドをチョコで包んだアーモンドチョコのようなものとお考えください。

アーモンドが酸化チタンで、外側のチョコがシリカやアルミ、シリコーンオイルという感じです。

また、このコーティングは、原料会社によってかなり品質の差が生じ、まだらにコーティングされたり、酸化チタン同士が擦れて、コーティング剤が剥がれたりといったことが生じます。

たとえば、シリコーンでコーティングする場合は、酸化チタンに対して5%以下のシリコーンを加えて、酸化チタンとシリコーンを混ぜ合わせ、加熱してコーティングを行います。

コーティングを行うシリコーンも色々あるのですが、コーティングの際に水素ガスがでるものもよく使われます。このタイプのシリコーンは、酸化チタンの表面に存在する活性酸素を良く出す部分を重点的にコーティングを行っていくという特徴があります。


ほかには、無機物としてシリカ(要はガラス)、酸化アルミ(アルミなべのコーティングにも使用される)、酸化ジルコニウム(セラミック)などが良く使われます。

酸化チタンにこれらの無機系コーティングを剤を塗って焼くことで、コーティング膜を酸化チタンにくっつけることができます。

酸化チタンをどこまでコーティングするのかは、それぞれの企業の考え方によって変わります。

たとえば、酸化チタンの弱点である活性酸素の放出をかなり抑えるには、コーティング膜の厚みを増さなければなりません。
そうすると、こんどは酸化チタンの特徴であるカバー力や紫外線吸収(反射)効果が落ちてしまうというジレンマに陥ります。

ちなみに酸化チタンのコーティング剤は色々あって、活性酸素の放出を防ぐものから
使用感を向上させるものまで多岐にわたります。

海外のMMUでも酸化チタンをコーティングしているブランドは、いくつもあってシリカ系(Silica,Silicon Dioxide)や脂肪酸+金属ミネラル(Magnesium Stearate、Zinc,Stearate,Magnesium Myristate)、アミノ酸誘導体が使われています。

なお、コーティング剤は一般的に成分表示されます。
たとえば大手ブランドのMMUはシリコーンをコーティング剤として多用していることが成分表示からわかります。ナチュラル系のMMUは、上に書いたとおりです。

ところで、アーモンドチョコを思い出していただきたいのですが、チョコにくるまれたアーモンドにアレルギーがなくてもチョコにアレルギーがあれば、アーモンドチョコは食べれません。

コーティング酸化チタンが肌に合うか合わないかというのは、中の酸化チタンより外側のコーティング剤に注目する必要があります。
通常、コーティング剤は汗や皮脂で溶けるようなものではなく、肌に入るわけではないので、肌に合わないということはほとんど起こらないと思います。

なお、酸化チタンや酸化亜鉛の使いこなしは、いかに活性酸素を防ぐかです。

逆にアメリカの医薬品には、活性酸素をうまく使用するものがあります。

それは、ニキビ菌の殺菌作用を期待したもので、外国で売っているクレアラシルなどには、ベンゾイルパーオキサイドが入っています。
徐々に分解して殺菌作用を示し、外国のニキビ治療では、活性酸素を利用するのが第一選択となっています。日本の抗酸化を主体としたニキビ治療とは、また違います。

白人のニキビ患者は日本人より、重症のニキビの割合も多いので、こういった日本では使用できない「きつめの薬」で対処することもしばしば。

日本でも活性酸素を利用するものとして、アトピーの補助治療で酸性水や
酸化水を使う民間療法があります。(効く人もいれば、効かない人もいる)
特別な機器を使って作りますが、要するにキッチンハイターを酸性にしたものです。
ハイターが安いのは、超巨大な装置で膨大な量を作るので、安く出来るとお考えください。

酸化亜鉛のコーティング剤についての広告
シリコーンでコーティングしたり、プラスチック(コンタクトレンズと同じもの)の玉の中に酸化亜鉛を入れたりという工夫例が示されています。

ちなみにおむつかぶれや体臭防止に使う酸化亜鉛は、コーティングしません。
コーティングせずに酸化亜鉛の表面から溶出する亜鉛の効果を期待しているからです。




001















002



















酸化チタンの細胞毒性。コーティングの膜が厚いほど、細胞毒性が減ることが示されています。(ただし、紫外線吸収効果は落ちます)

003















酸化チタンのコーティングにより、どれだけ酸化チタンから発生するラジカルを減らせるか研究したものです。
日焼け止めに使われる微粒子酸化チタンはファンデーションに使われる顔料酸化チタンより2倍以上のラジカル発生量があり、コーティングを行うことで、ラジカルの発生量が減っていくことが示されています。

004

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