グリセリン
2007年06月01日
植物性のBG(ブチレングリコール)
以前、中堅の自然化粧品メーカーを保湿剤のBGが植物由来と
紹介していましたが、ようやく本当にそれが実現出来るようになりました。
テレビでおじさんが石油由来の成分がどうのこうのという割りに
どう考えても石油由来としか思えない成分をどうどうと配合する会社ですが(笑)
これもバイオエタノールがらみです。
サトウキビから作った砂糖からエタノールを発酵法で作り、
さらにその過程で出てきた廃液を酸化してアセトアルデヒドをつくり、
BGを合成します。
バイオエタノールは大量に作られていますが、その廃液もうまく利用するのが
このBGのポイントです。
ちなみにBGは日本企業2社(ダイセル、協和発酵)とドイツ企業(セラニーズ)
の3社で世界中のBGの需要をまかなっています。
年間2万トンの需要があって、日本では6000〜7000トンの需要があります。
このうち5000トンが化粧品の保湿剤や植物エキス抽出剤向けとなります。
植物由来BGはこのうち100トンくらいを狙うそうですが、
ただ、不純物の少なさはまだ石油由来に軍配が上がりそうです。
というのも、石油由来だと高純度の原料からBGを合成できるのですが、
植物由来だと(BGを作る)原料の純度が少し落ちるので、
BGにもほんのわずかな不純物が混ざるようです。
相当苦労しながら精製しているので、匂いは問題ないようですが、
果たして石油由来に勝てるのかどうかまだわかりません。
まあ、植物のイメージ優先という意味では大きいかもしれませんが。
化粧品によく使われるグリセリンは植物由来のものが多いです。
イメージもよいし、値段も安いですからね。
石油からの合成グリセリンは、純度が高くてよいのですが、
値段が高いため化粧品には使われず、もっぱら価格の高い医薬品に
使われています。しかしながら、世界最大の化学メーカーの
合成グリセリンプラントはバイオディーゼルがらみで大量に出てきた
植物グリセリンの価格攻勢に負けてしまって、昨年閉鎖されてしまいました。
BGも似たような運命になるのかどうかは微妙ですね。
紹介していましたが、ようやく本当にそれが実現出来るようになりました。
テレビでおじさんが石油由来の成分がどうのこうのという割りに
どう考えても石油由来としか思えない成分をどうどうと配合する会社ですが(笑)
これもバイオエタノールがらみです。
サトウキビから作った砂糖からエタノールを発酵法で作り、
さらにその過程で出てきた廃液を酸化してアセトアルデヒドをつくり、
BGを合成します。
バイオエタノールは大量に作られていますが、その廃液もうまく利用するのが
このBGのポイントです。
ちなみにBGは日本企業2社(ダイセル、協和発酵)とドイツ企業(セラニーズ)
の3社で世界中のBGの需要をまかなっています。
年間2万トンの需要があって、日本では6000〜7000トンの需要があります。
このうち5000トンが化粧品の保湿剤や植物エキス抽出剤向けとなります。
植物由来BGはこのうち100トンくらいを狙うそうですが、
ただ、不純物の少なさはまだ石油由来に軍配が上がりそうです。
というのも、石油由来だと高純度の原料からBGを合成できるのですが、
植物由来だと(BGを作る)原料の純度が少し落ちるので、
BGにもほんのわずかな不純物が混ざるようです。
相当苦労しながら精製しているので、匂いは問題ないようですが、
果たして石油由来に勝てるのかどうかまだわかりません。
まあ、植物のイメージ優先という意味では大きいかもしれませんが。
化粧品によく使われるグリセリンは植物由来のものが多いです。
イメージもよいし、値段も安いですからね。
石油からの合成グリセリンは、純度が高くてよいのですが、
値段が高いため化粧品には使われず、もっぱら価格の高い医薬品に
使われています。しかしながら、世界最大の化学メーカーの
合成グリセリンプラントはバイオディーゼルがらみで大量に出てきた
植物グリセリンの価格攻勢に負けてしまって、昨年閉鎖されてしまいました。
BGも似たような運命になるのかどうかは微妙ですね。
shin_chanz at 00:01|Permalink│Comments(2)│