ビタミンE
2007年01月08日
ビタミンＥ−��
ビタミンＥは、酸化防止剤にも使われますが、
酸化防止というのは、他のものより酸化しやすいということになります。
オイルの酸化防止剤として使用する場合には、ビタミンＥそのもので
ある必要がありますが、ビタミンＥの血行促進などの効果を期待する場合には、
酸化して効果がなくなると困る場合があります。
そのため、化粧品では、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、
コハク酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、リン酸トコフェロールと
色々なビタミンＥ誘導体が使われます。
これらの誘導体は、それ自体にすべて抗酸化作用はありません。
それは抗酸化を発揮する部分を酢酸やリノール酸、リン酸などで
保護するためです。
肌の中に入って、酵素によって分解された後、ビタミンＥとなり、
抗酸化作用を発揮します。
また、ビタミンＥ誘導体は、合成のビタミンＥを使って合成されるのですが、
興味深いのは、dl−α−トコフェロールや酢酸トコフェロールは、
アレルギー性が認められ、旧の表示指定成分でもあったことです。
合成のビタミンＥが肌に良くないと言われていたのは、この指定も
関係していました。
また、酢酸トコフェロールは、食品に入れても抗酸化作用がないということで、
食品添加物としては今まで認められていなかったのですが、
去年の１０月にから認められることになりました。
これはオイルの酸化防止というより、ビタミンＥ効果の保持を狙ったものです。
化粧品でも冬場のあかぎれなどの防止にビタミンＥが血行促進を狙って
配合されることが多いです。
また、血行促進効果を狙って育毛剤などにも使われます。
ただ、血行が促進されている効果というのは、血管が拡張して、
ちょうど肌が赤くなっている状態です。
お酒など飲むと血行促進効果で肌が赤くなりますが、
あの状態と同じなわけです。
育毛剤の苦情で多いのが、肌が赤くなるというものがあるのですが、
それはビタミンＥ等の血行促進効果に、お客さんがびっくりして
かぶれたと誤解して、苦情をメーカーに入れるケースが実は多いのです。
酸化防止というのは、他のものより酸化しやすいということになります。
オイルの酸化防止剤として使用する場合には、ビタミンＥそのもので
ある必要がありますが、ビタミンＥの血行促進などの効果を期待する場合には、
酸化して効果がなくなると困る場合があります。
そのため、化粧品では、酢酸トコフェロール、リノール酸トコフェロール、
コハク酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、リン酸トコフェロールと
色々なビタミンＥ誘導体が使われます。
これらの誘導体は、それ自体にすべて抗酸化作用はありません。
それは抗酸化を発揮する部分を酢酸やリノール酸、リン酸などで
保護するためです。
肌の中に入って、酵素によって分解された後、ビタミンＥとなり、
抗酸化作用を発揮します。
また、ビタミンＥ誘導体は、合成のビタミンＥを使って合成されるのですが、
興味深いのは、dl−α−トコフェロールや酢酸トコフェロールは、
アレルギー性が認められ、旧の表示指定成分でもあったことです。
合成のビタミンＥが肌に良くないと言われていたのは、この指定も
関係していました。
また、酢酸トコフェロールは、食品に入れても抗酸化作用がないということで、
食品添加物としては今まで認められていなかったのですが、
去年の１０月にから認められることになりました。
これはオイルの酸化防止というより、ビタミンＥ効果の保持を狙ったものです。
化粧品でも冬場のあかぎれなどの防止にビタミンＥが血行促進を狙って
配合されることが多いです。
また、血行促進効果を狙って育毛剤などにも使われます。
ただ、血行が促進されている効果というのは、血管が拡張して、
ちょうど肌が赤くなっている状態です。
お酒など飲むと血行促進効果で肌が赤くなりますが、
あの状態と同じなわけです。
育毛剤の苦情で多いのが、肌が赤くなるというものがあるのですが、
それはビタミンＥ等の血行促進効果に、お客さんがびっくりして
かぶれたと誤解して、苦情をメーカーに入れるケースが実は多いのです。
shin_chanz at 00:01｜Permalink│Comments(3)│
2007年01月06日
ビタミンＥ−��
ビタミンＥというのは、今の時代重要なビタミンです。
抗酸化が有名ですが、それだけではありません。
不妊治療でもビタミンＢと共に処方されるほど、精子形成や
妊娠にとって重要な働きをするビタミンです。
ビタミンＥはα、β、γ、δと４種類存在しますが、
ビタミンＥとしての生理的な効果はαが一番高く、
抗酸化剤としても、αが一番高くなります。
生理的な効果で言うと、αはδの１００倍の効果があります。
血行促進効果もαの方が高くなります。
面白いのは、植物によってビタミンＥの種類が変わることです。
小麦の胚芽には、α体が含まれますが、トウモロコシはγ体、
大豆はδ体がメインとなります。
大豆油は非常に酸化されやすい油ですが、
そこに含まれるビタミンＥは抗酸化力が最も強いタイプが主体というのは、
なんとも自然の妙というべき組み合わせに感じ入ります。
天然もののビタミンＥはすべてＤ体となりますが、
合成ものは光学異性体のＬ体も含みますので、
dl−α−トコフェロールとなります。
Ｌ体はビタミンＥとしての効果は、Ｄ体に比べて２５％程度しかありません。
そのため、サプリメントの商売では、天然抽出の方が優れているとか
言っているメーカーもあります・・(^^;;
中には天然抽出だとわけのわからん溶剤を使うので、危険というところも
ありますが・・。まあ、高いものを売りつけるための方便でしょうか。
ちなみに化粧品の表示では天然、合成共にトコフェロールという
表示になりますので、その由来はわかりません。
抗酸化が有名ですが、それだけではありません。
不妊治療でもビタミンＢと共に処方されるほど、精子形成や
妊娠にとって重要な働きをするビタミンです。
ビタミンＥはα、β、γ、δと４種類存在しますが、
ビタミンＥとしての生理的な効果はαが一番高く、
抗酸化剤としても、αが一番高くなります。
生理的な効果で言うと、αはδの１００倍の効果があります。
血行促進効果もαの方が高くなります。
面白いのは、植物によってビタミンＥの種類が変わることです。
小麦の胚芽には、α体が含まれますが、トウモロコシはγ体、
大豆はδ体がメインとなります。
大豆油は非常に酸化されやすい油ですが、
そこに含まれるビタミンＥは抗酸化力が最も強いタイプが主体というのは、
なんとも自然の妙というべき組み合わせに感じ入ります。
天然もののビタミンＥはすべてＤ体となりますが、
合成ものは光学異性体のＬ体も含みますので、
dl−α−トコフェロールとなります。
Ｌ体はビタミンＥとしての効果は、Ｄ体に比べて２５％程度しかありません。
そのため、サプリメントの商売では、天然抽出の方が優れているとか
言っているメーカーもあります・・(^^;;
中には天然抽出だとわけのわからん溶剤を使うので、危険というところも
ありますが・・。まあ、高いものを売りつけるための方便でしょうか。
ちなみに化粧品の表示では天然、合成共にトコフェロールという
表示になりますので、その由来はわかりません。
shin_chanz at 00:01｜Permalink│Comments(2)│
2007年01月04日
酸化を促進する？ ビタミンE
お正月休みも昨日で終わり、今日は出勤日。
休みといっても４日間しかないので、もうちょっとごろごろして休みたいところです（笑）
近所の神社に初詣に行くと、結構な人がいてびっくりしました。
１時間近く列に並んで、ようやくお賽銭箱にたどり着くような感じで
えらくくたびれてしまいました・・（笑）
さて、冬なので、キャリアオイル主体でお手入れされている方も
多いかと思います。
オイルの酸化防止には、ビタミンEが有名ですが、
入れすぎると酸化を促進することをご存知でしょうか？
（画像をクリックすると大きくなります）
数値が大きいほど、酸化されにくいことを表しています。
綿実油というのは、リノール酸が多すぎて、化粧品のオイルとしては、
テクスチャも安定性も余り良いものではありませんが、酸化されやすい
オイルに対しての各種抗酸化剤の能力を表しています。
トコフェロールというのが、ビタミンＥですが、あまり効果を発揮していません。
０．１％というと、１００ｍｌのオイルに１００ｍｇのビタミンＥが
入っている換算となり、ほんのわずかなビタミンＥでも酸化安定性に
影響を及ぼします。ビタミンＥを入れたからといって、
必ずしも酸化安定性が良くなるとは限らないことにご注意ください。
（ＢＨＴやＢＨＡは合成抗酸化剤です。）
ただ、これはオイルによって、どの抗酸化剤がよいかは変わりますので、
すべてのオイルに当てはまるわけではありません。
水素添加した場合の数値はオリーブオイルやホホバ油より
さらに酸化されにくいオイルの例とお考えください。
結局、酸化されやすい油の場合、水素を添加するのが一番効果があるのですが、
これはすなわち脂肪酸組成が変わることによりオイルの酸化性というのは、
大きく変わるということがお分かりいただけると思います。
つまり、酸化しやすいリノール酸やリノレン酸の割合をどれだけ減らすかで、
オイルの安定性は代わりますし、抗酸化剤の配合より脂肪酸の組成を
重視すべきということを示唆しています。
なお、これは食品用オイルのデータなので、レシチンなどがのっていますが、
化粧品用オイルの抗酸化剤には使いません。
レシチンが入っていると、油で炒め物をするときに、食品中の水分が
飛び跳ねにくいという利点があるので、食用オイルの抗酸化剤として
よく使用されます。
休みといっても４日間しかないので、もうちょっとごろごろして休みたいところです（笑）
近所の神社に初詣に行くと、結構な人がいてびっくりしました。
１時間近く列に並んで、ようやくお賽銭箱にたどり着くような感じで
えらくくたびれてしまいました・・（笑）
さて、冬なので、キャリアオイル主体でお手入れされている方も
多いかと思います。
オイルの酸化防止には、ビタミンEが有名ですが、
入れすぎると酸化を促進することをご存知でしょうか？
（画像をクリックすると大きくなります）
数値が大きいほど、酸化されにくいことを表しています。
綿実油というのは、リノール酸が多すぎて、化粧品のオイルとしては、
テクスチャも安定性も余り良いものではありませんが、酸化されやすい
オイルに対しての各種抗酸化剤の能力を表しています。
トコフェロールというのが、ビタミンＥですが、あまり効果を発揮していません。
０．１％というと、１００ｍｌのオイルに１００ｍｇのビタミンＥが
入っている換算となり、ほんのわずかなビタミンＥでも酸化安定性に
影響を及ぼします。ビタミンＥを入れたからといって、
必ずしも酸化安定性が良くなるとは限らないことにご注意ください。
（ＢＨＴやＢＨＡは合成抗酸化剤です。）
ただ、これはオイルによって、どの抗酸化剤がよいかは変わりますので、
すべてのオイルに当てはまるわけではありません。
水素添加した場合の数値はオリーブオイルやホホバ油より
さらに酸化されにくいオイルの例とお考えください。
結局、酸化されやすい油の場合、水素を添加するのが一番効果があるのですが、
これはすなわち脂肪酸組成が変わることによりオイルの酸化性というのは、
大きく変わるということがお分かりいただけると思います。
つまり、酸化しやすいリノール酸やリノレン酸の割合をどれだけ減らすかで、
オイルの安定性は代わりますし、抗酸化剤の配合より脂肪酸の組成を
重視すべきということを示唆しています。
なお、これは食品用オイルのデータなので、レシチンなどがのっていますが、
化粧品用オイルの抗酸化剤には使いません。
レシチンが入っていると、油で炒め物をするときに、食品中の水分が
飛び跳ねにくいという利点があるので、食用オイルの抗酸化剤として
よく使用されます。
shin_chanz at 11:19｜Permalink│Comments(0)│
