脱毛

2006年10月28日

脱毛のための医薬品

女性の中には多毛症で悩まれる方もおられます。

男性のように腕やすねなどの体毛が硬毛化して目立つ場合です。

剃ればよいのですが、そんな簡単ものではありません。

高いお金を払って、脱毛するケースもあります。

脱毛方法はいろいろありますが、
毛を生やす毛乳頭を壊す脱毛法はエステサロンでは行えず
皮膚科や美容外科でしかできません。

エステサロンの脱毛と違って、医療機関の脱毛は
細胞を殺すということなので、永久に脱毛できます。

針を毛穴にいれて、細胞(毛乳頭細胞)を殺すやり方と、
レーザーで焼き殺すやり方がありますが、
いずれも施術者が熟練していないと、ひどい目にあいます。

要はやりすぎると、毛乳頭以外の細胞も死ぬため、
ケロイドのような瘢痕ができるためです。

瘢痕ができるようでは、何のために脱毛して
綺麗な素肌を目指したのか、意味がなくなってしまいます。

そのため慣れていない人間が脱毛を行うと、
慎重にやりすぎるため、細胞を殺せず脱毛に失敗してしまいます。

電気脱毛やレーザー脱毛は多額の費用がかかりますが、
永久脱毛しなくても夏の間だけ毛を減らしたいということでしたら、
医薬品を使うという手法があります。

そもそも腕やすね、頭以外の体毛が目立つのは、
男性ホルモンの影響によるためです。

女性であっても副腎で男性ホルモンが作られます。

男性ホルモンが多いと、皮脂が多く出たり、
あごラインにニキビがでたり、顔の産毛が濃くなくったりしますが、
それに加えて体毛が黒く目立つようになります。

この男性ホルモンをなんとかするのが、抗男性ホルモン剤で
主に2種類あります。
1つは経口避妊薬のピルで、もうひとつが利尿剤のスピロノラクトンです。
(スピロノラクトンは抗男性ホルモン効果で弱い利尿効果を発揮します)

いずれも多毛症の治療に使われる薬です。
副作用が大きいのはピルなので、主にスピロノラクトンが使用されます。
どちらも女性が飲むと胸が大きくなるという副作用がありますが、
スピロノラクトンは月経への影響は少ないのが特徴です。
ちなみに男性が飲むと男性器の萎縮やインポテンスになってしまいます。

日本ではそれほどホルモン剤を飲むというケースはあまりないのですが、
白人女性は多毛症や薄毛に悩む人が多いので、
スピロノラクトンを服用する方が多いです。

どちらの抗男性ホルモン剤も服用することで、硬くて黒い体毛を
メラニンのない目立たない軟毛へと導いていきます。

ただ、薬を飲むのをやめれば、元に戻るのが利点でもあり、
欠点でもあります。




shin_chanz at 21:42|PermalinkComments(2)